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    KOHDEN フォークのバッテリー活用「KEEPs」

    2014年6月25日

     
     
     

     甲西陸運のグループ会社であるKOHDEN(滋賀県湖南市)は、「『荷物を運ぶ』から『非常時に使う電源』へ」をコンセプトに、フォークリフトのバッテリーを活用した低価格でメンテナンスフリーの非常用電源装置「KEEPs」を開発した。蓄電池式と違い、フォークリフトなどの電流DC(直流)を一般用電源などのAC(交流)に切り替える装置だ。企画開発本部長の松嶋真行氏(甲西陸運専務取締役)は「停電時に安全と流通を確保してくれる。災害拠点としても活用される物流倉庫にぜひ活用していただきたい」と話す。
     開発経緯について、同氏は「工場・倉庫・流通センターなどに使用されているバッテリー型フォークリフトに着目した。全国におよそ70万台が日々走っていると言われているが、そのバッテリーが非常時の電源になればと考えた」と説明する。


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     しかし、「企業の防災、事業継続計画(BCP)初動対応として停電で事業活動が中断した場合のリスクを最小限に抑えるため、高額な蓄電池システムや発電システムの導入が検討されている。しかし、設置場所や高額な導入コストとランニングコスト増などの問題から、中小企業の導入がなかなか進んでいない」といった課題を指摘する。
     それらの課題を解消してくれるのが、今回開発されたKEEPs。導入価格は定価35万円(工事費別途)で、従来の非常時用発電システムに比べ低価格に設定されており、電源となるバッテリーは常時メンテナンスを受けているフォークリフトを使用することでメンテナンスフリーを実現している。
     さらに、設置場所を選ばず非常時の照明・テレビ・電話・パソコンやサーバーなどの電源装置として使用可能。最大出力は3kwで、フォークリフト1台で3時間半から4時間使用できる。さらに、フォークリフトを2台同時に接続することでバッテリーが消耗したフォークリフトと繋ぎ替える際にも電源が落ちることなく使用できる。
     本機とフォークリフトの接続は、フォークリフトの純正コネクターを使用しているので、安全かつ簡単に接続が可能。停電が復帰すれば自動的に商用電源へ切り替わる仕組みとなっている。
     本機の取り付け位置は、既設分電盤の近くであり、かつフォークリフトが接車できる場所が確保された箇所を推奨している。設置工事は電気工事業者への依頼が必要。
     現在、KEEPsは甲西陸運内の拠点5か所に設置しており、「非常時におけるお客様への物流、流通対応と安全・安心な対応を確保することを約束する」としている。また、災害時などの事業継続計画の一環として非常用電源の需要が高まる中、「この機会にKEEPsの導入を…」とコメントする。
    ◎関連リンク→ 株式会社KOHDEN

     
     
     
     
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