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    三菱ふそうトラック・バス スーパーグレートV披露

    2014年7月24日

     
     
     

     三菱ふそうトラック・バス(アルバート・キルヒマン社長、神奈川県川崎市)はこのほど、同社のフラッグシップモデルである「スーバーグレートV」を披露した。従来のスーパーグレートから、さらに経済性を追求し、5月29日から全国で発売されている。
     最大の特徴は燃費の良さ。従来型に比べ5%、他社比較では10%の燃料コスト減を実現した。新開発エンジン6R10を搭載し、燃費の改善を図ったほか、排ガスの処理効率もアップし、アドブルーの消費量は従来の3分の1になっている。「低排出ガス車認定車」「平成27年重量者燃費基準+5%達成」により、排ガス規制適合識別記号に全車が適合し、エコカー減税(取得税80%軽減、重量税75%軽減)の対象になっているほか、従来から搭載してきたMDASーIIIやAMB(衝突被害軽減ブレーキ)などの安全装置を備え、予防安全の観点から運行をサポートする。


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     売価については、「約2年間の使用で回収できる程度」の値上げ幅だという。
    ■開発者に聞く「燃費性能を追求、効率輸送に貢献」
     フラッグシップモデル、新型「スーパーグレートV」の開発に携わってきた大型トラック開発部の吉川浩部長(写真右)と庭野寛マネジャー。
     「環境」「安全」「効率」という開発の基本理念のもと、完成したスーパーグレートVについて「顧客にとって最も重要なポイントの一つである燃費性能を追求してきた」と話す吉川部長。
     軽油とアドブルーの消費量は、従来型から5%の改善に成功しており、「ユーザーの利益に直結するものだけに、他社との比較では10%の優位性が実証された経済性が新型車の強み」と説明する。
     今回、6R10型エンジンに、国内では初めてアシンメトリックターボを搭載し、燃費向上を実現しているが、「北米で先行販売されている実績があるエンジンで、信頼性が確立している技術」と胸を張る。また、DPFとアドブルーによるPMの除去とNoxの分解で、CO2の削減を行う仕組みについて、庭野マネジャーは、「今は当たり前のBlueTec(DPFとアドブルーを併用した仕組み)をいち早く採り入れてきた。蓄積してきた経験と技術から、燃焼のインターバルを長くすることを目指した」と話す。これにより、「より長い稼働時間というメリットをユーザーに提供できる」と同マネジャー。
     さらに、吉川部長は、「アドブルーの補給にかかる手間を最小限にしたいというユーザーの声も多く、従来の3分の1の消費量に抑えることに成功したこともポイント」と話し、燃費向上だけでなく、稼働時間のロスをなくすことでもユーザーの利益を追求している。
     運転者に対しては、省燃費運転をサポートする12段のトランスミッションで、「燃費の向上とともに、ドライバーの負担を軽減している」。また、「内装にもこだわっており、ユーザーに、誇りを持って運転してもらえる仕様になっている」と同部長。
     外観も差別化しており、ブルーのラインやランプ部分をシルバーにするなど「エコというコンセプトを打ち出したカラーリング」にこだわったという。
     従来と変わらぬ積載量を確保し、環境と燃費性能を強化した「スーパーグレートV」。「燃費の王者を自負し、それにふさわしいデザインを兼ね備えた」と、両氏は太鼓判を押す。
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    ◎関連リンク→ 三菱ふそうトラック・バス株式会社

     
     
     
     
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