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製品・IT
harmo 運輸業向け健康支援ソリューションを提供
2025年2月4日New!!
電子版おくすり手帳システムの企画・開発・運営を手掛けるharmo(東京都港区)は、運輸業向け健康支援ソリューションの提供を昨年末から本格的に開始した。ビジネスコンサルティング部の佐野洋介部長は、「当社の医療分野で培った専門知識を生かし、運輸業界が抱える健康課題の解決に寄り添いたい」と語る。
同ソリューションでは、健康診断データから企業の健康リスクをスコア化する「well―harmoレポート」、服薬忘れや治療中断、眠気などの副作用によるリスクを防ぐ「harmoおくすり手帳for Driver」、産業医紹介や生活習慣改善プログラム提供などをラインアップしている。
「well―harmoレポート」は、従業員の健康診断データを送信することで、企業全体の健康タイプとしてA〜Dまでの4段階で判定。分析結果は冊子で返送され、事故につながりうる健康リスクを可視化できる。
薬剤師の資格も持つ同部の吉田奈央氏は、「イラストやグラフを多用し、分析結果を分かりやすく解説する」と説明。「結果をもとに、企業の課題や特性に応じた最適な施策を提案する」という。
レポートでは健診データは匿名化されるが、「ハイリスクと判定された場合などのアフターケアは、健診データと照らし合わせていただくか、当社から個別に行うことも可能」と付け加える。導入企業からは、「ハイリスク者がこんなにいたのか」と驚きの声が寄せられることもあるという。
「harmoおくすり手帳for Driver」は、同社が約13年前からサービスを提供しているスマホアプリを活用したもので、アプリユーザーは約44万にのぼる。医療機関を受診し、処方された薬を薬局で受け取る際に二次元バーコードを読み取ると、薬の情報が登録される仕組みだ。その後、勤務先に設置されたその企業専用の二次元バーコードを読み取ることで、企業にも共有できる。
同氏は、「薬の情報を患者さん向けの言葉で分かりやすく記載している。花粉症や風邪薬などの眠くなりやすい成分を含んでいるかどうかだったり、糖尿病の場合は薬が効きすぎると低血糖に陥ることもあるため、正しい服用や管理が非常に重要」と説明する。
また、運輸業向けには、「会社側が従業員の服薬状況をきちんと把握し、点呼時の体調確認を強化したり、必要に応じでフォローいただける」とし、「受診・服薬状況のモニタリングを代行する『服薬管理フルサポートサービス』もオプションで用意している」とアピールする。
そのほか、運輸業に特化した産業医の紹介に加え、オンライン面談やチャットなどで食事や運動のアドバイスを行う生活習慣改善プログラムなど、企業ニーズに合ったさまざまな支援も提供している。
「薬のなかには運転に影響を及ぼすものもある。適切な服用法をサポートできたら」と語る吉田氏。
佐野部長は、「産業医の紹介はユーザーの関心が高い分野。専属だけでなくスポットでも対応できる」と呼びかけている。
◎関連リンク→ harmo株式会社
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