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製品・IT
日本トレクス トレーラ生産工場稼働、生産能力40%向上へ
2025年5月7日
日本トレクス(高崎文弘社長、愛知県豊川市)はこのほど、本社事業所にトレーラ生産の新工場を竣工し、稼働を開始した。
同工場はトレーラの溶接工程と塗装工程を一貫ラインにし、作業効率化を図るとともに塗装工程におけるショットブラストや粉体塗装、メインレール溶接などの工程をロボット化した。生産能力は現行比で約40%向上する見込み。
また、環境対策として、太陽光発電システムやNAS電池蓄電システムを設置し、CO2排出量は年間約3.2トン削減。加えて、今回のロボットなどの導入により従来の高所作業が低減し、作業場の安全性向上を実現。
同工場の投資額は建物・設備含めて約53億円で、ウイングセミトレーラやアオリ付セミトレーラ、平床セミトレーラに加え、コンテナセミトレーラや重機運搬用セミトレーラを製造する。また、溶接と塗装工程のみを鑑みると、1~5日ほどリードタイムが短縮する見込み。
24年度の同社のトレーラ生産数は約3300台で、今回の開設にともない、25年度は約3900台、30年には8000台を目標とする。
高崎社長は物流クライシスの対応策として、積載効率が高いトレーラ運行での解決方法を提案し、「ヨーロッパをみると、約9割がトレーラで、日本は約1割。国内のトレーラ業界をより大きくしていきたい」と話し、今後、セミオーダーのトレーラ生産を推進する姿勢をみせた。
◎関連リンク→ 日本トレクス株式会社
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