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    村田機械・NEC 「次世代ロジスティクス・ソリューション」

    2006年9月8日

     
     
     

     村田機械と日本電気(NEC)はこのほど、次世代のユビキタス技術として期待される可視光通信技術 を活用した「次世代ロジスティクス・ソリューション」を開発、2007年末までの商品化を目指して実証実験を開始した。
     両社は2003年3月に「ロジスティクス・ソリューション分野」での業務提携を結んで以来、さまざまな共同研究や商品化を推進していたが、今回の開発と共同実証実験もその一環。


    murata01.jpg 同ソリューションは、人の目に見える光の「可視光」が高速で点滅する間隔 (周波数)を利用して情報を伝達する最新の通信技術を用いた位置認識システムとRFID(ICタグ)による商品管理システムを組み合わせ、倉庫や配送センター内のピッキング作業者に最適ルートをナビゲートして作業を効率化するというもの。
     物流業務に可視光通信技術を取り入れたシステムの開発・実験は、世界初の試み。可視光通信は、無線LANや精密機器が発する電波や金属の影響を受けずに、長距離通信や高速通信が可能であるため、倉庫や配送センターの既存通信環境や天井の高さ(通信距離)を考慮せずに利用することが可能。
     同通信による位置認識システムは高い精度で位置情報を取得可能なため、広い作業空間の中で作業者や対象品の位置をピンポイントに特定しながら、効率的なピッキングルートを誘導できる。
     村田機械とNECは現時点での実証実験の成果として、倉庫や配送センター内でのピッキング及びアソート業務の生産性を、従来に比べて約30%から35%向上させることが可能と見込んでいる。
     両社が実証実験を開始した次世代ソリューションの概要は次の通り。
     ▽ピッキング作業者が運搬するカートや作業者の着衣に、ID情報を可視光で発信する装置を装着し、天井に設置したカメラが受信。この情報は位置情報管理システムに送信され、作業者の現在地を高精度に把握する。
      作業者の位置情報は、在庫や作業工程などを管理するWMSに送信され、WMSがRFIDで管理されている在庫品の保管場所と作業者の位置をマッチングし、作業者に対象在庫までの最短ルートをナビゲートしながら位置・メッセージなどのピッキング指示も行う。
      作業者はディスプレイの指示に従い、指定された商品を棚からピッキングし、ピッキングカートに搭載する。
     ▽ピッキング作業者が、ヘッドマウントディスプレイとウェアラブルRFIDリーダーを装着。ヘッドマウントディスプレイから最適ルートを誘導され、ウェアラブルRFIDリーダーによって自動検品し、音声によって完了報告を行う。ハンズフリーでピッキング作業を大幅に効率化する。
     ▽カート、または着衣に設置したRFIDリーダー ・ライターで収集したピッキング情報をSCEM やERPなどの情報システムに送信(無線LAN)することで、受発注・出荷・在庫情報管理などの企業内ロジスティクス業務へのリアルタイム活用や会計処理の効率化などを実現する。
    ◎関連リンク→村田機械株式会社

     
     
     
     
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