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    バッテリーの寿命を延ばす『ナノパルサー』

    2006年9月11日

     
     
     

     トラックやフォークリフトの鉛バッテリーの寿命を延ばす『ナノパルサー』(写真)が注目を集めている(本紙既報)。
     大手物流企業でのテスト導入も進む同製品を開発したパルスジェネテック(平本光識社長、東京都港区)では、「化学的な裏付けのある製品。単なるアイデア商品とは一線を画している」と胸を張る。


     鉛バッテリーの劣化要因の80%以上は、バッテリー内部で「サルフェーション」と呼ばれる鉛と硫酸が結合した結晶が電極板を覆ってしまうためと言われている。
     『ナノパルサー』は、鉛バッテリーの充・放電時に、付着したサルフェーションに特殊な微弱電流を作用させることでこの結晶を微粒子状に分解し、バッテリーの性能を再生するとともに延命させるというもの。
     分解されたサルフェーションは充電するとバッテリー液の中に溶け込み、元の希硫酸と鉛に戻り、バッテリーは本来の性能を回復する。さらに、電解液の比重も回復に向かい、バッテリー内部の抵抗も減少し、液減りも防止できる。
     同社では新品バッテリーへの取り付けを勧めているが、使用中のバッテリーに取り付けても、徐々に付着したサルフェーションを除去し、性能を回復させていくことも可能。
     フォークリフトのバッテリーを1日に数回、充電している場合、『ナノパルサー』で充電容量を回復させれば、稼働時間も新車購入時に戻り、一回の充電で日中使用できるようになるという。
     取り付けは簡単で、バッテリーの+端子と−端子に挟み込むように取り付けるだけ。正確に機能しているかどうかもランプの表示で判別できる。
     『ナノパルサー』の価格はトラック用が1万5,750円、フォークリフト用は10万5,000円。同社では同製品に対し3年間の保証期間を設定。さらに、製品の性能に絶対の自信を持つ同社では、バッテリーの再生・延命の『効果』に対する保証として、『ハイブリッド保証』(最大5年間)も用意している。
     現在、同製品は、大手運送事業者を中心に導入が進んでいる。なかでも、鴻池運輸では、東京支店国立物流センター営業所や関東近辺の各営業所でテスト導入を実施。また、大日本インキ化学工業も工場内の電動フォークリフトに同製品の試験導入を展開しており、本格採用に向けてデータを収集しているという。
     トラックやフォークリフトのバッテリーの使用期間が延びれば、延びた期間がそのまま企業にとってのコスト削減額となる。また、使用期間が延びれば、必然的に産業廃棄物の総量も減り、環境への悪影響を減少させる。
     同社では、「コスト削減だけでなく、環境保護にも大きく貢献できる製品。ぜひ、普及させたい」としている。
     同社HPは、http://www.pulsegenetech.co.jp

     
     
     
     
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