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    GXS データ可視化でSCMをサポート

    2006年12月25日

     
     
     

     「もはや『国際物流だから最適化は難しい』というのは、言い訳にならない」―。企業間電子取引(EDI)大手のGXS(東京都港区)でマーケティング部長を務める笈田文弓氏はこう指摘する。
     同社がメーカーや物流企業に提供する「GXS Trading Grid」は、調達から販売に至るまで、サプライチェーン全体を可視化するサービスだ。 今年11月には新サービス「GXS Managed Service」を国内市場に投入しており、加熱するSCM市場での牽引役を目指している。


     「GXS Trading Grid」は、ビジネスプロセスを合理化するための統合プラットフォーム。取引企業間でデータフォーマットに違いがある場合でも、同一の処理を実施。企業間のデータを統合することで、プロセスの可視化を実現し、そのデータを経営戦略に活かすことが可能になる。
     笈田氏は、「物流で言えば、コンテナ番号やB/L番号を入力することで、荷物がどこにあるのかをブラウザ上で把握することができる」と説明する。
     同サービスでは、「データを活用した経営戦略分析」が可能だが、他のSCMベンダーがデータベースを軸とするサービスを提供しているのに対し、同社では、「Saas(=サース、ネットワークを通じてオンライン上でサービスを提供)」でサービスを提供。ソフトウェアやハードウェアの準備は不要で、導入後すぐにリアルタイムでのデータ活用が可能になる。
      「メンテナンスのコストがかからないのも、メリットのひとつ」とし、「こういった点が評価され、日本企業でも、大手複合機メーカーや大手家電メーカーなどがサービスを導入頂いている」という。なお、「GXS Managed Service」では、受発注データ処理業務全般を一括受託する。
     笈田氏は、市場のグローバル化が加速度的に進んでいることについて、「海外拠点を作っても、輸送コストを意識しないと、結局、割高になるケースも多い」と指摘。「在庫補充のたびに、緊急で飛行機(航空便)を飛ばすのが従来のやり方だった」が、同サービスを使ってビジネスプロセスを可視化すれば、「前もって対策をとることができ、コストの削減に役立つ」という。
     同社がターゲットとするのは、国際間取引のあるグローバル企業。笈田氏は「『国際物流だから、最適化は難しい』というのは、もはや言い訳にならない」とし、「『EDIを導入する』ことが目的ではなく、得られた情報を戦略に活かしていただきたい」と同サービスをアピールする。

     
     
     
     
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