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    矢野特殊自動車「オンリーワンを作りたい」

    2008年3月13日

     
     
     

     冷凍車やタンクローリなど特装車の総合メーカー・矢野特殊自動車(矢野彰一社長)は創業以来、顧客目線の製品づくりを続けている。
     「お客様の『困った』や『こういう製品が欲しい』といった声を吸い上げて、製品にフィードバックさせている」と、東京営業所の牛尾公一所長と王丸三弘係長は話す。


     同社は新規顧客から受注が入ると、福岡本社工場・滋賀工場の見学を勧めている。「当社のモノ作りの風景を実際に見てもらえたら、安心していただけるはず」(王丸係長)。製品を作る際も、同社担当者が顧客の作業現場まで同行し、貨物の積み下ろし方法を確認する。「実際の作業状況を理解することで、満足のいく製品づくりができる。我々とお客様の信頼関係が築ける」。
     昨年、顧客の声が新たに製品化された。マイナス35度以下の超低温にも対応できる大型冷凍車「スーパーディープフローズン」だ。高い保冷効果を維持するポイントは、気密性の高いフラットパネルにある。熟練の接着技術で、外気の侵入を最小限に抑えるとともに、庫内の冷気漏れを防止。牛尾所長は、「クールダウンのスピードが早い」とし、「商品の品質維持はもちろん、省エネにもつながる」と説明する。
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    スーパーディープフローズン
     同製品は結露防止シートも採用。日焼けマット風の特殊シートが庫内の結露を抑制し、内板に水滴が付いて商品を濡らさない仕組みだ。「冷凍輸送の中でも難しいとされる、高級アイスクリームや瞬間冷凍された製品などの輸送に最適」で、昨秋開催されたトラックショーでも好評を得た。
     同社は本社を福岡県に置き、九州での大型冷凍車のシェアは約7割という。全国的にも販売を伸ばしており、今後さらなる拡販を図る方針だ。同社のモットーである「矢野にしかないオンリーワンの価値を作り上げたい。お客様のパートナーとして、お互いに向上していく」ことをめざす。
    ◎関連リンク→矢野特殊自動車

     
     
     
     
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