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    タキゲン製造 パーツからトラック運送を支える

    2008年6月5日

     
     
     

     再来年には創立100周年を迎えるというタキゲン製造(東京都品川区)は、錠前装置や蝶番などを中心に、ありとあらゆるパーツを製造している老舗メーカー。同社の製品が表立って目立つことは少ないが、産業をさまざまな側面から支えている。
     もちろん、多くのパーツから成り立つトラックにも、同社製品が使われている。新製品開発部広報課の中西康晴課長代理に話を聞いた。


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    中西康晴氏
     トラックのパーツメーカーとしては後発にあたる同社。業界に受け入れられるために、ユーザーのニーズに沿った製品の開発を重ねた。具体的には、パーツ製品の素材にステンレスを採用。「昔は、鉄製のトラックコンテナやそれに付随するパーツは『錆びて当然』と見られていた。しかし、トラック架装メーカーから『何とかきれいな状態で使える製品を作れないか』と相談を受け、ステンレス製のパーツ作りに着手した」と、中西氏は業界参入の経緯を説明する。
     ステンレス製のハンドルやヒンジなどを手がけ、「耐久性も高くなり、良い評判を得た」という。その後、素材だけの提案にとどまらず、外部への出っ張りがない「埋め込みハンドル」などを開発。後発メーカーとして他社との差別化を図るのに「使い勝手の良さ」を追求した結果、同社の製品群は業界にしっかり定着することとなった。トラックの車体軽量化にも貢献している。
     同社が力を入れて販売しているのが、「オートキーレスシステム」。これは、電気錠とリモコンから構成されるシステムで、リモコンを身につけ荷台に近づくと解錠、離れると施錠が自動的に行われる。「『荷物を持ったままドアの開け閉めをしたい』というニーズにお応えした」という同製品は、「徐々にユーザー数を増やしている」という。
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    オートキーレスシステム
     同氏は、「高セキュリティ性と便利さを兼ね備えた製品」と自信を見せる。昨年に開催されたトラックショーにも出展し、好評を博したという。
     全部で7000―8000ものアイテム数を持つ。うち、トラックやバスなどの車両用は500―600アイテムをそろえる。代理店販売のスタイルをとらず、すべて直販するのも特徴。「そのほうがニーズをダイレクトに把握することができる。営業が収集したユーザーの意見が、製品の改善・改良に生かされる」と同氏。「代理店などを介さないので、それだけ製品開発もスピーディーに進めることができる」。トラック向けの製品の場合は、架装メーカーの担当者を通じてトラックユーザーの声を吸い上げているという。
     今後は、「電気制御を必要とするような、高付加価値製品の開発に取り組んでいく」としている。同社HPは、http://www.takigen.jp/jp/

     
     
     
     
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