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    スリーエス・ロジ「システムと人が連携し高精度サービス提供」

    2009年3月4日

     
     
     

     音楽・映像ソフト卸売商社の星光堂が物流子会社として設立したスリーエス・ロジスティックス(埼玉県坂戸市)。CDやDVDといったエンターテインメント商品を中心に、13万種以上のアイテムを取り扱い、流通加工や販売店などへの出荷手配を行う。
     「長年に渡って築いてきた多品種・多頻度物流の実績とノウハウ」(落合洋一社長)を強みに、約3年前からは外部受託が増加。その大半が「多品種・少量」のネット通販物流という。高精度な物流を支える現場を見学した。


     総合物流センター(同)には毎日膨大な商品が入荷され、流通加工の後、全国の販売店などに出荷される。独自の入庫・在庫管理をしており、出荷数量や出荷先、作業量の繁閑に応じて、ロケーションを設定。スタッフの動線を短縮化するとともに、ミスが発生しづらい「最も効率的なオペレーション」(同社長)を実施しているという。
     同センターには自動倉庫といった巨大なマテハン機器がない。以前は導入していたが、「『ウィークリー波動』と言えるほど物量波動が大きく、1日で倍近く違うこともある」。また、新譜商品などのように大口注文を一気に発送するのと、旧譜商品や消費者向けの小口注文を発送するのとでは出荷量が大きく異なるため、在庫管理や作業内容もさまざまで、「きめ細かい対応と柔軟さが求められる」という。画一的な設備の導入は同センターの作業内容には不向きで、たどり着いたのが「システムと人の連携」だった。
     同センターは、商品の売り上げ特性に応じたゾーン別フリーロケーションを採用。ずらっと並んだ棚にはロケーション番号が振られた仕切りがあり、それぞれに商品が配置されている。ピッカーはハンディーターミナルに表示されるロケーション番号の指示に従い、商品のJANコードをスキャンしながらピッキング。その後、最終仕分けをする。小口出荷の場合、バッチピックした商品は同社開発のDAS(デジタル・アソート・システム)を使い、配送先別に最終仕分けされる。
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    DASを使って効率的に仕分けを実施
     物量波動が大きい分、「設備の稼働バランスと人員配置が難しい」と同社長。「(注文に)柔軟に対応するため、設備面ではある程度の余裕を持たせる」ほか、「センター内の作業環境を整える」ことで人員面の課題を克服している。スタッフとの間には信頼関係を築き、高い定着率を誇っているという。
     新規受注が増加するネット通販。通販事業者が抱える課題について同社長は、(1)業務拡大への対応、(2)それに伴う物流コスト増大、(3)短期配送といったサービスの向上──を挙げる。同社は「誤差率が低い高精度な物流サービス」を武器に、さらに拡充させる考えだ。
     昨年、新設した川越センター(同川越市)は外部受託専門に事業を展開。セキュリティも万全で、Pマークを取得したほか、静脈認証システムを採用している。
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    落合洋一社長

     
     
     
     
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