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    バスの安全装置に疑問 被害軽減ブレーキだけではナンセンス

    2012年11月29日

     
     
     

     「スピードリミッターが義務付けられていない大型バスに2年後から、衝突被害を軽減するための自動ブレーキの装着を義務化するというからナンセンスな話」――。
     大型トラックも最大総重量に応じて同年から順次、同様のブレーキが装着されることになるが、すでにトラックには時速90キロまでしか出ないスピードリミッターも取り付けられている。当時、トラック業界などから「なぜバスも義務化しないのか」という声が溢れたが、根拠を明確に説明できるのは運輸当局者でさえ多くないのが実情だ。「いくらでもスピードが出るバスに被害軽減ブレーキを義務化するなら、同時にリミッターも必要ではないか」という声が再燃している。


     大型トラックを軽く追い抜く大型バスや4トントラック、乗用車。平成17年から認められた2人乗りのバイクや、最近では故障で路上に人間の姿が散見されるなど、とにかく高速道路には危険がいっぱいだ。連続運転時間や法律に沿った休憩時間の確保に努める一方、到着時間が細かく指定されるトラック業界からは「リミッターの制限を同100キロに」との要望も根強いが、重大事故が頻発する現状を踏まえれば厳しい注文だろう。
     一方、同じ大型車両でありながら「なぜバスにリミッターが義務付けられなかったか」という理由には、多くの風聞が舞い込む。「バスは2種免許を持ったドライバーで、会社の安全指導レベルも高い(から不要)」といった失礼な内容も多いが、「トラックの最高時速制限80キロに対し、バスは乗用車と同じ100キロだから90キロで制限する装置を取り付けられない」と、いかにもという根拠を聞くこともあるが、地方運輸局や同支局でも明快な回答は難しい様子。
     国交省では「同11年に発生した事故が前年比で20%増となるなど、大型トラックの事故が急増したことが背景になっている」(自動車局技術政策課)と説明。バスも検討された時期があったというが、「同12─17年までバスの死亡事故が発生していなかった」ことで見送られた経緯があるらしい。
     まことしやかに流れる噂については、「最高速度の件にしても、バスにリミッターを義務化する際に考慮が必要になるかもしれないという話」と説明。トラックの90キロ制限に対し、仮にバスにリミッターを取り付けるなら110キロに設定すれば済むという見解だ。
     被害軽減ブレーキが義務化される契機となったのは高速ツアーバスによる重大事故などがクローズアップされたためで、かつて事故が多発したことで投入されたトラックのリミッターと事情が似ている。同課では「トラック事故とは違って、バスの場合はスピード超過が事故原因というわけではない(からリミッターではなくブレーキ)」と話すが、長距離便をメーンに走らせているトラック会社からは、「貨物を積んだ車両がリミッターとブレーキの2段構え。大勢の人間を乗せて走るバスこそ同様にすべきで、さらに高速道の危険シーンを減らせるはず」と訴える。

     
     
     
     
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