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物流ニュース
セイワ輸送 ネクストワールド・サミットで最優秀賞
2014年1月16日
経営者の理念や思いに共感した社員が主役となり、目標を達成できる組織作りを目指して1年かけて取り組むマネジメント・プログラムの「ネクストワールド・サミット」。昨年11月に開かれた第2回大会では、様々な業種・業態から70以上のチームが参加。そのなかで、ドライバーら3人が20分間にも及ぶプレゼンを披露したセイワ輸送(千葉市若葉区)が頂点に立った。
杉本竜彦社長は、「感動と夢を顧客に届けたいという私の熱い思いを具現化するため、社員ら自身が考え、実践した結果が今回の最優秀賞の獲得につながった」と胸を張る。
同社では「顧客満足度100%」を目指す取り組みを展開。終業後に自主的にミーティングを開き、まずはドライバーの服装やあいさつ、身だしなみのチェックからスタート。さらに、顧客満足度調査のアンケート回収率を上げるため、郵送から手渡しに変更。結果、「ドライバー経由では回収率が2%から100%へと飛躍的に伸びた」。
活動が本格化するうちに「会社が負担する残業代も増えていった」と笑うが、「社員間では何をするにしても、『顧客に感動を与えられるレベルなのか』というやり取りが合言葉のようになった」と目を細める。
最優秀賞受賞という最高の結果を残したが、何より同社長が喜んでいるのは働く者のモチベーションが上がったこと。「お客様に『喜ばれる』というレベルから、今回の受賞をきっかけに『褒められる』ようになり、社員の自信にもなっている」。また、業績面でも驚異的な成果を記録。「並行して取り組んでいた『新規顧客を10件獲ろう』という目標は、終わってみれば27件も獲得しており、昨年比での増益も達成した」。
「人はいつでも変われる」と話す同社長。「社員が成長できる環境を創るのが経営者の仕事」と付け加える。そんな自負が、「今回の最終プレゼンのテーマだった『僕たちにもできた』に込められている。ドライバーにもできたという意味だけでなく、それ以上に、『うちの会社にもできたのだから、ほかの運送会社にできないことはない』ということを広く伝えていきたい」。
杉本社長のこうした信念は、いよいよ19日に開催される「トラックドライバー甲子園」へとつながっている。「ドライバーが輝ける場を創りたい」という同社長の思いに共感した経営者が集まり、「誇りと夢を持って働ける業界への変革」を目的に話し合いを重ねてきた。セイワ輸送のチームはここでも壇上に上がる。「人材育成を課題に上げる経営者は多いが、社員の成長という視点が大切。ぜひ、会場に来てそれを実感してほしい」。
◎関連リンク→ セイワ輸送株式会社
◎関連リンク→ トラックドライバー甲子園この記事へのコメント
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