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    ナスラックとインフィールド 強い使命感と絆

    2014年8月21日

     
     
     

     東建グループの一翼を担う住宅建材総合メーカーであるナスラック(左右田鑑穂社長、名古屋市中区)とインフィールド(野中章男社長、埼玉県所沢市)との縁は、平成16年、NK深谷工場から始まった。24年5月に藤岡・千葉・金沢・深谷4か所のデポ倉庫を所沢に集約すると、所沢デポからの積載・配送のほか、埼玉方面から器材を調達、NAS鎌倉工場で組み上げたシステムキッチンの保管など、インフィールドが一手に担っている。
     しかし、これだけの取扱量を大手ではない小規模の会社に頼むことに不安はなかったのだろうか。「いきなりだったらそうかも知れない。しかしNK深谷工場での実績があり、不安はなかった」と、NAS鎌倉工場の藪下史征工場長。「車が見つからないと言われたことがない」というと、野中社長が「一度もないはず」とすぐさま応え、息もぴったりだ。


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     野中社長、藪下工場長と納品管理責任者の3人は、NK深谷工場からの付き合い。初めは手探り状態で、会話の中でヒントを得ながら物流改善の提案を繰り返した。実際の数字まで詰めるのに半年かかったという。
     既存業者から変わることに、営業所のスタッフから反対の声もあった。「創業以来のやり方を変えることに抵抗があった。仕入れ先からもやりにくいと言われてしまって」。藪下工場長は、現状を否定し、次のステージに進むことの難しさを痛感した。
     野中社長は、各営業所長の集まる会合に出向き、なぜ今変わらなければならないのかを説明した。熱のこもった言葉に、皆の心が動き始める。気が付けば3時間が経過していた。「トラックをエリアで分けてしまっていたものだから、別の支店のトラックが同じ拠点に向かうことになり、非効率だった。自社なら積み合わせれば1台でできると思って」と自信の表情を浮かべる野中社長。物流費全体の2割削減に成功した。
     2人の連携が作ったともいえる〝物流〟だが、それ以上に大切なものがあるという。現場がうまく回っていることだ。さらに言うと、ドライバーと構内で積み込み作業を行うスタッフがうまくいくということ。
     「予定変更はよくあるパターン。車がないと言うのは簡単だが、まずは要望を受けて、どう対応するかというところを考えるようにと、社員に話している」という野中社長。以前は、ナスラックの営業担当から連絡が入るのは、NAS鎌倉工場を経由した後だった。「直接連絡をいただけるようになるまで、1年程かかった。NAS鎌倉工場の納品管理を通すと時間のロスもあり、話がきちんと伝わらない。直接、担当の方とやりとりできるのは大きい」。
     長距離便が見つからないとき、取引のある事業者に声をかけるが、インフィールドにお願いするのはいつも、もうだめかというぎりぎりのところだという。「厳しい状況でも最後まで探してくれ、ありがたい」と話す藪下工場長に、「そこでやれるかやれないか」とさらりと答える野中社長からは、仕事に対する使命感がにじみ出ている。だからこそ、どういう事業者と一緒に仕事をしたいかという問いに、藪下工場長は「品質・コストは大切だが、なによりも臨機応変に対応してくれるという協力だと思う」。
    ◎関連リンク→ ナスラック株式会社
    ◎関連リンク→ 株式会社インフィールド

     
     
     
     

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