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物流ニュース
ヤマト運輸とアイシン 業界の枠を超えて連携、ラウンド輸送を開始
2025年1月30日
ヤマト運輸(長尾裕社長、東京中央区)と自動車部品、エナジーソリューション関連機器の製造販売を手掛けるアイシン(吉田守孝社長、愛知県刈谷市)は1月7日、ラウンド輸送を開始した。ラウンド輸送は、荷物をおろしたトラックが、空荷の状態で出発地に戻るのではなく、別の荷物を積み込んで出発地に戻る輸送形態。
ヤマト運輸は総合物流ターミナルから各営業所へ荷物を輸送する大型トラックの安定的な確保が課題となる一方、アイシンでは、生産したオートマチックトランスミッションなどの製品を輸出するために大型トラックで港湾エリアへ輸送しているが、復路便の多くが空荷となっている実態があった。
そこで、昨年9月より愛知県東部にあるアイシン田原工場から名古屋港へ製品を輸送した後、復路便を活用してヤマト運輸の総合物流ターミナルで宅急便の荷物を積み込み、愛知県東部のヤマト運輸営業所へ輸送するラウンド輸送実証を行った。
実証は、アイシンの工場と名古屋港を結ぶ定期輸送ルート上にヤマト運輸の総合物流ターミナルが位置し、アイシンの工場とヤマト運輸の営業所が隣接していることに着目したもの。その結果、効率的な輸送が可能であることが確認できたため、同日よりアイシン岡崎工場の定期便も加えた本格運用を開始した。
アイシンでは、業界の枠を超えた連携とし、「今後はラウンド輸送の対象地域拡大や、生活用品等の軽量荷物とアイシン製品を混載した共同輸送などの検討を進め、物流問題の解決に貢献していく」としている。
◎関連リンク→ ヤマト運輸株式会社
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