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    尾家産業 音声物流で効率化 「効果は大きい」

    2016年3月4日

     
     
     

     業務用食品大手の尾家産業(大阪市北区)は、ヴォコレクトジャパン(東京都港区)が展開する音声物流システム「Vocollect Voice」の活用で成功を収めている。導入は2012年4月。当時、同社では荷物を店舗別に仕分け、積み込むまでの「2次ピッキング」と呼ばれる作業の効率化を模索していた。大神良次物流部長は、「2〜3時間かかっている作業の効率アップが実現すれば、投資コストは早々に回収できるのではないかと考えた」と振り返る。
     また、「ここ数年は倉庫作業員の募集をかけても集まりにくいという状況が続いており、将来的にはシステムでカバーする必要があるという認識も持っていた」と導入の狙いを明かす。さらに、「人の勘というのは、作業をする上で重要なファクターではあるが、それだけでは限界がある」とし、「作業品質の向上」も大きな目的の一つであったことを付け加える。
     食品卸における品質管理で切っても切れない要素が賞味期限管理だ。「どれだけ気をつけても、人間が関わる以上、不安要素はゼロにはならない」。同社では従前より「賞味期限管理システム」を導入し、先入れ先出しを徹底していたが、「ベテランから新人まで、様々な人が作業にあたることから、誤出荷のリスクは残っていた」。


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     このため、出荷の際に賞味期限を転記し、出庫が可能か確認するという念を入れた業務フローに切り替えていたが、「次第に『賞味期限を書くこと』が仕事になってしまい、新たな改善策を探していた」。その点、「音声システムであれば、出庫時に作業者が賞味期限を読み上げ、日付がおかしければ『出してはいけない』と指摘できる。出すかどうかの判断はシステム側で行うため、管理レベルが均一化される」という。
     全国に44事業所・2店舗、外部委託のセンターを6か所保有する同社。「事業所ごとの独立採算制を採用し、それぞれの長に運営を任せるやり方で長年やってきたが、拠点展開している会社では、1か所でも品質が悪ければそこでアウト。品質管理では、金太郎飴式の一律の仕組みも作っていかなくてはならない」とし、「統一すべきものは統一していく」と、全社的な効率アップを目標に掲げている。
     現在、「Vocollect Voice」は約20の事業所で活用されており、「いまでは各拠点で『ないと困る』と言われるほどの効果が得られている」という。「特に若手が引っ張ってくれている。慣れるのも早く、我々では聞き取れないほどのスピードでWMSからの音声指示を受けている」。
     同システムの導入、そしてその成功ぶりは食品卸業界でも大きな話題となっており、「現在までに多様な業種・業界から318社・600人超もの方が見学に来られた」。そのうち、競合他社も含め、十数社が導入を決めたという。
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     ピッキングの効率化や賞味期限管理の課題解決だけでなく、「労働時間の短縮にもつながる」と同部長。「音声物流システムの導入で得られた効果は大きい」と語る。
    ◎関連リンク→ 尾家産業株式会社

     
     
     
     
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