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    睡眠、健康管理で事故予防

    2016年3月3日

     
     
     

     厚労省は昨年12月、「2014年『国民健康・栄養調査』」の結果を公表した。この調査は、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料として毎年、実施されている。
     メンタルヘルスなどにも大きく影響する睡眠時間の状況に関する調査結果では、全世代で睡眠時間が「6〜7時間」と回答した割合が最も高く、男性で34.4%、女性33.9%となった。また、平均睡眠時間が5時間未満の割合は、男女ともに40代が10.9%と最も高い。さらに、「睡眠で休養が十分に取れているか」の問いには、32.5%が「あまり取れていない」「まったく取れていない」と回答した。中でも20代から30代男性は40.7%にのぼる。
     バス業界で事故が相次いでいるが、中には健康起因事故によるものもある。睡眠時間を確保できていても、SASの場合は熟睡できずに昼間に強烈な眠気に襲われることがある。また、眠れない日々が続けば「うつ病」が疑われるかもしれない。睡眠不足はほかにも記憶力の低下、仕事の質の低下など負の連鎖を招く。働き盛り世代の睡眠の確保は急務だ。


     社員の健康づくりに投資できる企業は効率が良く、業績向上が期待できるという考え方がある。企業は社員が休んだ分だけ、人件費や利益を無駄にしている。病気を理由に社員が退職すれば、新たな人材の採用費も余計にかかってしまう。
     乗務以外の時間で、体を動かす機会が意外と少ないといわれているトラックドライバーは、食事面も気をつけなければいけない。京都府内の事業者は会社に保健師を招き、ドライバーに食事のとり方などを家族とともに学んでもらう機会を設けている。「過去に、出勤時間になっても会社に来ないドライバーが、自宅で亡くなっていたことがあった。ドライバーは休憩時間などが不規則で食事も偏りがち。少しでも知識を増やして、長く会社で活躍してほしい」と同社社長は話す。
     睡眠不足で集中力が低下して起こる事故、突然の身体の不調による事故を防ぐためには、日頃の地道な予防が一番の近道だろう。

     
     
     
     
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