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    宅配の不在リスクを減らす 細かな時間指定

    2016年9月21日

     
     
     

     運送事業者にとって、軽油価格や運賃のように「昔の方が良かった」と思うものの一つに「時間指定」も含まれるだろう。配達に幅のあった昔と違って、いまでは分単位で指定されることも珍しくない。一般貨物以上にシビアになっているのが宅配。アスクルが8月からスタートさせた「Happy On Time」では、顧客が1時間単位で配達時間を指定できる。ドライバーへの負担が大きくなるばかりだが、意外なメリットもあるという。
     「Happy On Time」は東京都内の5つの区と大阪市内の3つの区で実施される。配達時間の1時間前からサイト上の地図でドライバーの位置を確認でき、10分前にプッシュ通知で連絡するという徹底ぶりだ。
     「ドライバーの負担が大きくなる」と考えられがちだが、同社では「5月から6月まで東京都江東区で試験的に導入しており、不在率が6%になった」としている。国交省が発表した不在率は23.5%で、同社では「再配送の削減で環境負荷の低減につながることが期待される」としている。


     運送事業者にとって「不在」のリスクは大きい。日本郵便では不在のリスクを避けるために「ゆうパケット」サービスをスタートさせた。これは年500個以上の荷物を送ることが必要だが、送り先のポストに直接配達するというもの。しかも、追跡サービスもついている。ヤマト運輸も「ネコポス」をスタートさせている。ネコポスは宅急便レベルの翌日配達のスピードと受け取りの利便性を高めたポスト投函サービス。
     時間指定をより細かくすることで不在率が下がり、ポストに直接投函することで、不在そのものをなくすことは、配達するドライバーの負担を減少させる結果となっている。
     しかし、一般貨物のドライバーの場合、細かな時間指定の裏には現在、問題となっている「待機時間」がある。到着してすぐに作業にかかる場合は少ない。大型トラックの場合、待機しておく場所に困ることも多い。建交労大阪トラック部会では、雇用主に対して「過労運転・重大事故を防止する観点から、待機時間などを労働時間として扱う」よう改善要求を提出している。
     宅配では細かな時間指定がトラックドライバーに有利に働くが、一般貨物ではドライバーの負担が増すばかりだ。この待機時間の問題を解消することなしには、ドライバー不足を解消することはできない。
    ◎関連リンク→ アスクル株式会社

     
     
     
     
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