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    燃料販社も原油高で悲鳴、運送会社との取引解消も

    2008年6月10日

     
     
     

     原油価格の高騰が止まらず、運送会社の経営者は危機感を募らせているが、同様に経営危機を感じている販売業者も存在する
     大阪府堺市でタンクローリー数十台を保有し、燃料スタンドも経営する燃料販売会社の社長は、「原油価格が高騰して、販売業者も大きな影響を受けている」と話す。


     インタンクに対する販売やスタンド販売とでは支払い条件や価格に大きく違いがあり、10円の値上げでも需要量や支払い方法で価格差が発生し、同社も取引内容で価格に変動が生じるという。このため、同社は今月の値上げが12円であっても、すべてをユーザーに負担させることができない。支払い条件や需要量に応じて値上げ幅は異なり、優良ユーザーとの取引では実際の値上げが7円や10円など、メーカーの値上げに対して差が出てしまうという。
     また、最近は長期の手形支払いや支払日を遅らせるなどのケースも多い。一方、燃料販売業者はメーカーに対して短期現金での取引であることから、同社の経営に大きく影響する。このことから手形支払いのユーザーとの取引を停止するケースも増えているようだ。
     販売業者によると、今後も原油価格は高騰し続け、軽油価格も今年中にリッターあたり150円に到達する恐れがあると深刻な面持ちで語っていた。

     
     
     
     
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