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    「紙袋」で運ぼう コスト・環境面でメリット

    2008年7月11日

     
     
     

     「加工した製品を納入する際、選択肢は段ボールだけですか」──。
     原油価格が高騰している現在、加工品を梱包する際に最も使われているのが「段ボール」だが、「かさがあって軽量なものや、緩衝度で問題がなければ紙袋で十分」と話すのは関西紙工(大阪府柏原市)の山口純社長(写真)。「最近の運送事業者の荷扱いは間違いないし、そのノウハウも持っている」と話す。


     「(加工などした製品を)納品する際、ほとんどの方が『段ボール』を考え、『紙袋』を見逃される人、選択肢として知らない人が多い」と山口社長。同社は「1000アイテム以上」の紙袋を常備しており、ミカン箱サイズからベッドや布団を入れる大型の紙袋まで、大きさはさまざまだ。
     同社が紙袋生産で圧倒的な強さを見せる背景には、大型製品専用の梱包紙袋を独自開発したマシン(P・A・T)によって、一貫生産するシステムを可能にしたから。同システムが完成するまで、大型の紙袋はすべて手作業でしか作れなかったという。
     同社の製品は寝装品(ベッドマット、マットレス、布団、座布団など)やインテリア(平織りカーペット、カーテン、クッション、玄関・バスマット、応接ソファなど)、繊維染織品(精錬原反、紡績糸など)、化成品、食料品、建材品(断熱材、ブルーシート、人工芝など)、家電品などに対応。山口社長は「段ボールでしか運べない場合もあるが、選択肢の一つとして紙袋を考えて欲しい。段ボールから紙袋に変えた場合、40─60%のコストダウンも可能」と指摘する。
     メリットはコスト面だけではない。「段ボールで納入した場合、環境面での問題もある。段ボールを処理する費用などを考えれば、紙袋のメリットは大きい」と同社長。「環境面とコスト面を考え、取引先への提案の一つとしてもらいたい」。
     また、環境面でメリットを出す製品は、「エアーダンネージバッグ」もその一つ。これは大手家電メーカーが液晶テレビなどの精密機器を配送する際に使っている物で、空気を注入して荷崩れを防止する製品。「輸出の際、環境に厳しい国では従来の木製品や発泡スチロール製品では通過できない」という。
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     問い合わせは、電話072(976)2700番まで。
     同社HPは、http://www.kansaishiko.co.jp     (小西克弥)

     
     
     
     
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