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    東海北陸道が全線開通、物流事業者の反応分かれる

    2008年7月14日

     
     
     

     東海北陸自動車道が全線開通し、5日に岐阜県高山市で記念式典が開かれた。東海と北陸の経済が結ばれ、物流はどのように変化するのか。
     この日の飛騨清見ICー白川郷ICの全長10.7kmの開通によって、72年に着工された東海北陸自動車道は、愛知県の一宮JCTと富山県の小矢部砺波JCT間の、総延長約180kmが全線結ばれた。


     名神高速道路と北陸自動車道を経由するよりも、走行距離で約65km、時間で15分ー35分程度縮まり、東海・北陸両地域の人や物の流れが活発化することが期待されている。
     全線開通について、反応はさまざまだ。トナミ運輸(高岡市)は先に行われた会見で、「東海・北陸間で物の流れは間違いなく活発になる」(経営企画室)と、名古屋発着貨物の陸送需要の取り込みを狙って運行ダイヤを見直す。これまで富山発名古屋行きのトラックは夜中に国道を走り、2日後に富山へ戻っていたが、全通に合わせ当日発着の路線便も計画。
     一方、富山県へ1日4便を走らせる栄光陸運(碧南市)では、開通後も高速の利用は抑える方針。「選択肢は増えたが、燃料価格の高騰が続く厳しい時期。荷主に対する姿勢もあり、開通したからといってどんどん利用しろとは言えない」(鈴木栄子社長)と話す。
     また、北陸3県に1日3便菓子類の輸送を展開する富士運輸(江南市)はそれほど関心はないという。小原功三部長は「東海北陸自動車道は対面通行区間が多く危険。むしろスピードを出せない一般道を走る方が、コストや安全面でもメリットは大きい」と説明する。その一方、「観光客が、高速道路を利用してくれれば一般道がよりスムーズに走れるのでありがたい」と交通の分散化に期待している。(加藤崇)
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