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    阪神ロジテック 「目に見える物流」実現

    2008年8月8日

     
     
     

     通関業をはじめ、複合一貫輸送事業を手掛ける阪神ロジテック(大阪市中央区)は、リアルタイムに貨物情報を把握できるとともに、生産工場やメーカー側が主張できるシステムを立ち上げ、「目に見える物流」に取り組んでいる。共同して工場から荷物を一貫管理することでコスト削減が可能という。
     同社の宮原泰道社長と宮崎一幸係長に話を聞いた。


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    宮原泰道社長(右)と宮崎一幸係長
     同社は、中国や韓国などアジアを主に海上や航空貨物の輸出入全般を取り扱っている。宮原社長は「少人数体制で、どこまでコスト削減をやっていけるか」と捉え、生産工場からメーカーまで貨物の流れを把握できるシステムを立ち上げた。
     宮原社長は「自社だけではコスト削減に限界がある。共同で管理することでコスト削減の幅も広がる。また、工場から一貫して物流を見える化にすることで無駄が見えてくる」という。
     同システムはエンジニアのハイパーロジテック(竹田勝社長、大阪市淀川区)と約1年間かけて開発構築し、インターネットがつながる環境があれば、どこでも情報が把握できる。宮原社長は「従来は業者からの意見が一方通行だったが、主張できるシステムを導入することで工場からの意見も吸い上げられる。それにより、直接意見が交わされるので無駄が省ける」と説明。
     また、「目に見えにくい物流を見ることで効率化が行える。荷物が集約する場で管理するのではなく、生産工場から管理することで、荷を出してから対応することがほとんどない」と付け加える。
     同社では財務・営業・販売を通じた3PLを提供。相手先の財務面にはなかなか踏み込めない領域だが、宮崎氏は「人員の移動や削減などの効率化を提案している」と、生産から販売までの過程を総合的にサポートしている。]
     目に見える物流の取り組みはシステムだけではない。宮崎係長は、「『機動力』と『アイデア』がつながっている」という。同社の機動力とは、現地の工場に足を運んでルート確認するだけでなく、実際に使う商品にも目を通すというもの。
     宮崎係長は「通関業としての型にとらわれることなく、ドアトゥドアの取引を行っている。この商品であれば、どこの工場が良いなど、一歩先を踏み込んだ提案を行っている。現地に足を運ぶのはネットワークを築くためでもある」と話す。
     実際にシステムを導入した商社からは「エンドユーザーからの問い合わせが減り、無駄を減少できた」「本来の仕事に集中できる」などといった声があるという。
     両氏は「余計な管理をなくすことで、お客様本来の仕事に取り組める体制をサポートでき、集中して採算性の向上に努めてもらえる。今後はインドにもラインができているので、目に見える物流のサービス付加を高めていきたい」と意気込む。
     同社のHPは、http://www.hanshin-logitec.co.jp/

     
     
     
     
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