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第34回:融資の面接で冷や汗
2011年3月4日
今月まで借金をせず、売り上げで何とか資金繰りを続けてきた会社があります。従業員は家族のみで、家族全員が団結した成果です。ところが、来月以降は売り上げの話が全くなく、倒産に追い込まれる状況になっていました。
そのため、社長は資金をつなぐため金融機関に融資を申し込むことにしました。実は、数年前にも融資を受けていたのですが、前の借金を完済した後は融資を受けていません。「借金の苦労はもうしたくない。今ある他の金融機関や、会社が掛けている生命保険を担保にした借金を返済することに専念したかった」からだそうです。社長は今回の融資の際、担当者との面接で1点だけ、「これを質問されたらどうしよう」という心配がありました。それは毎年、借金している金融機関に決算書を見せる際、生命保険会社から借金しているのを見られるのがイヤで、決算書では社長からの借金という記載に変えて計上していたことです。
担当者からは、決算書や帳面以外に会社の預金通帳も持参するように言われています。その通帳から生命保険会社に借金返済の振り込みをしたので、「決算書に借金が記載されていないのに、生命保険会社に振り込んでいるのはなぜですか」と質問されたら、「嘘がバレて融資がダメになる」と心配したそうです。
しかし、面接でその部分は見られたものの、特に質問はされませんでした。その後、融資は実行され、資金をつなぐことができた社長は「助かった」と胸をなでおろしています。
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