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道内初の3PL管理士取得 シズナイロゴス
2011年10月25日
シズナイロゴス(伊藤昭人社長、札幌市白石区)は5年後に売上高50億円達成を目指し、3PL案件の受託を加速させている。食品NBメーカー、ペットフード、トイレタリー、医薬・医療品に加え、ホームセンター業界向けの3PL事業の拡大に向けて経営資源を集中投下しており、最適な物流の仕組みを顧客に提供するために、従業員の教育・研修にも注力している。
同社は、日本3PL協会が昨年から開講した「3PL管理士講座」に従業員一人を送り、3PL管理士を取得させた。同資格保有者は道内では一人目となる。「資格取得により3PLに関する知識のみならず、仕事への意欲についても良い方向に変化が見られた」と伊藤社長は評価している。このような「3PLの提案がしっかりとできる社員」を各物流センターから13人選任し、50億円達成プロジェクトを策定している。このほか、将来のドライバー確保対策として採用した高卒者も順調に育っており、物流センター恵庭敷地内にある安全運転コースで定期的に運転実習を行い、中型免許が取得できる年齢になるまで育成を続けていく。
同社は従業員の教育・研修に対して多額のコストをかけているが、それは「現在の物流市場の環境変化の早さに強い危機意識を抱いている」ためだ。同社長は「荷主業界のM&Aが日常化しており、主要な荷主が買収される側になってしまうと、間違いなく物流体制の再編成が行われる。これまでの荷主との付き合いなど通用しない時代になっている」と強調し、「既存顧客の深耕と新規案件の受託を行うためには、従業員のレベルアップが必要」と判断している。
常に選ばれ続ける3PL企業として成長するには、「経営者のみならず従業員も研鑽し、生き残りのために新しい価値を提供していかなければならない」として、道内の同業者に対しても「『うちは良い荷主と付き合っているから安心』と考えている会社ほど本当に危ない。経営者はもっと視野と情報網を広げ、勉強をするべき」と訴える。
同社長は「外部の講演会に出席したら、必ず会社に持ち帰り、採り入れることができるものは実践しようと呼びかけている」という。「10人中1人にしか響かなかったとしても、続けることで変わっていく」と話している。(玉島雅基)
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