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第70回:税金対策で生命保険を契約
2011年11月18日
今年、利益が出ている会社があります。この会社も平成20年の世界同時不況では大変な状態になったのですが、昨年あたりから売り上げが回復し利益が出てきています。
原因は、外注する仕事が減少し自社生産できる仕事が増え、社長が残業や日曜出勤をすればするほど利益がでる、という仕組みになっているようです。社長は、「このまま決算を迎えたら大変なことになる。今から対策をしなければならない」と考え始めました。接待費を使いたいのですが、忙しくて接待する時間がありません。そこで、会社の損金となる生命保険に入ることにしました。早速、知り合いの保険会社に来てもらい説明を受けました。保険会社は、「会社の損金となる生命保険には全額損金タイプと半額損金タイプがあります。全額損金タイプは節税効果は高いのですが解約時に返ってくるお金はわずかです。半額損金タイプは半額分は積立金という資産になり損金にはなりません。しかし約5年後に解約した時は掛け金と同額のお金が返ってきます」と説明してくれました。
会社に利益が出ているとはいえ、保険の資金繰りも考える必要があります。社長は「全額損金タイプを選びたいが、今、儲かっているからといっていつまで続くかわからない、資金繰りが苦しくなったとき、保険を解約して多くのお金が入ってくるほうがいいのでは」と思ったそうです。本心は保険がキライですが、今期の税金対策と会社の将来を思い、半額損金タイプの契約をすることにしました。
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