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    常態化した待機時間 荷主の非効率な作業

    2011年12月13日

     
     
     

     「客のニーズに応えて、待つことこそが自社の売り」といった内容の本紙記事を読んだ事業者から、助言を頂いた。「待てば、時間当たりの効率は落ちる。効率を決める分母は、常に時間だ」といった内容だ。この事業者自身、食品輸送の現場でドライバーが「待つ」ことが常態化している。卸、メーカー、小売りいずれの段階でも、最も待たされる荷主の具体名を上げながら、「年末など、荷積みに3?4時間待つのは当たり前になっている。物流センターのゲートが午前9時に開く時でも、同5ー6時に着けておかないと」と実態を話す。



     事業者によると、例えば朝の場合、開門時間直前に着けても、荷下ろしが昼頃にまでずれ込んでしまう。5時にゲートに並んでおくのは、それを防ぐための「自主的措置」だ。この3時間以上の朝の待ち時間に対して、荷主からは当然、運賃は支払われない。一方で、社内では労働時間に含まれてしまうという。会社間契約と労働契約のはざまで逆ザヤが起きて矢面に立つ運送会社が、苦境に陥る理由の一つだ。

     もっと言えば、待機時間当たりの料金が当然に支払われない運送業界は、分母を時間とする「効率」に無頓着か、あるいは余計なものを強いられているかのどちらかだ。

     事業者は、「待つことが自主的措置なのか、荷主側のニーズそのものなのか、決着をつけなければ、『言っても仕方がない』と諦め気分が先行し、社会正義にもとる」と語気を強める。

     別の事業者でも効率を著しく欠く反動で、ドライバーの健康が脅かされているという。勤務時間は午前3時から午後9時まで。特に宵積みは午後3時から並んで、同8時以降になることが多いという。荷主側の作業員は段取りが悪く、待てど暮らせど作業は一向に進まない。同5時になるとリフトマン1人だけを残して、作業員は帰っていく。派遣社員だという理由だけで、残業ができないのだということだ。オマケに、トラックの待機順位とは関係のない、「順番抜かし」が露骨だ。

     運送社長は、「ドライバーは、待つことそのものもストレスだといっているが、それよりも非効率な作業をじっと5時間以上も観察し続けなければならないことが、精神的なストレスになる、と言って会社を辞めた」と話す。(西口訓生)

     
     
     
     
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