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新トラック運送経営のヒント(1)良い会社にする為の「肝」
2011年12月26日
ドライバー募集をすると、その運送会社の実力が分かります。ドライバーのレベルが高い運送会社は、募集すると多くの応募者がきます。さらには応募者のレベルが高いのも特徴です。今いるドライバーの紹介で知人が入社してくることもあります。
最近、驚くべきことがありました。数年前に辞めたドライバーが親戚の方に「どこかいい運送会社はないか」と相談されたようなのです。その辞めたドライバーが「それだったら、僕が昔いた◯◯運送がいいよ」と紹介してきたのです。当のご本人は辞めてから、その運送会社がいかに素敵であったかが分かったそうです。その◯◯運送については後日談があります。先日、知人の保険代理店の方に電話した時のこと。
「そういえば、◯◯運送って和田さんの顧問先だよね」
「そうですけど」
「この前、ある運送会社の社長さんと話をした時に偶然、その◯◯運送さんの話が出てね。あの◯◯運送ってすごいね! いいドライバーが多いし、会社もしっかりしているよね」
そう話したそうなのです。私の顧問先なだけで私の実力では全くないのですが、何だかうれしくなってしまいました。そんな話の一方で、ドライバー募集をしても応募がほとんどなかったり、違反や事故を繰り返している問題ドライバーしか応募してこない運送会社もあります。「どうして、こんなひどいドライバーを雇用したんですか」と質問すると、「ドライバーが足りず仕事を回せなくなってしまうので、仕方なく入れてしまいました」という答えが返ってきました。どうですか? 同じ中小運送会社でこの違い。
これまでのコンサルティング経験から言えば、「社長の経営哲学、人生哲学」に行き着きます。自社で働くドライバーや管理者を「本当に」大切にしているかどうか。甘やかすこととは違います。厳しいことを言う時には言い、褒める時には褒める。それができているかどうか。たくさんの社長さんとお会いしてきて「ココが肝」だと痛感させられます。規模が大きくても中身のない運送会社。規模は小さくても中身のある素敵な運送会社。
新時代に求められる運送経営、「新トラック運送経営」のヒントを次回からお伝えしていきたいと思います。
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