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引越業者泣かせのドラム式洗濯機
2014年4月4日
引越業者にとって1年で一番忙しい春の引越シーズンを迎えているが、今、引越業者にとって扱いにくい家具としてドラム式洗濯機を挙げるところが少なくない。引越スタッフの中でもドラム式洗濯機を持つ家の引っ越しに遭遇すると「外れだった」と嘆く者も少なくないという。
「ドラム式は要注意。昔のものは特に重く、100?近くある。エレベーターのないところではひと苦労する」と話す関西の引越会社社長。10年ほど前から一般家庭に普及し始めてきたドラム式は、節水・洗浄力に優れ、音も静かで人気の白物家電だが、難点はその重量だ。軽いものでも70?80?はあり、重いものでは120?程度ある。これは振動・騒音を抑えるために本体を重くしているためだ。また、乾燥機が付いている機種も増えており、重量化は避けられないようだ。以前は大型冷蔵庫が引越業者泣かせと言われていたが、ドラム式洗濯機はそれ以上に大変という声が多い。「運搬も大変だが、設置がもっと大変」と、別の関西の引越会社社長。防水パンの上に置く場合、縦型より幅が広いので収まらず、設置できても排水工事が必要になる場合がある。
慣れていない者が行うと、「排水ホースの接続が悪く、水漏れが発生したり、最悪の場合、床が重さに耐えかねて抜けるなど、お客さんから多額の損害賠償を求められたケースも聞く」と話し、トラブルを防ぐために慎重な作業が必要のようだ。そのため、引越業者によってはドラム式の設置には自社スタッフに任せず、専門業者に委託するところもあるようだ。
ワンルームマンションなど、1人暮らしのお客の引っ越しでは作業員が1人で対応する事業者もあるが、ドラム式が荷物に含まれている場合、作業員を最低2人として見積もりするところや別途料金を取るところも少なくない。
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