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    千葉ト協 安全知識・運転技術向上のための研修ソフト完成

    2010年12月2日

     
     
     

     トラックドライバーの安全知識や運転技術の向上を図るため、千葉県トラック協会(西郷隆好会長)が制作を進めていた事業用トラックドライバー研修ソフト「eラーニング」がこのほど完成した。
     同ソフトはCDに収められており、パソコンを活用して行われるが、国交省告示に定める指導及び監督の指針に沿って作成され、教育記録簿の作成や印刷も可能。3年間の保存が義務付けとなった昨年10月の輸送安全規則改正に適応している。教育の必要性を感じながらも講師の問題、あるいは時間の問題などで、研修が思うようにできなかった事業者にとっては、うってつけのソフトとなりそうで、期待が高まっている。千葉ト協では、来年1月中に会員事業者へ配布していくとしている。


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     千葉ト協では、2018年までに交通事故死者数ならびに事故件数の半減を目指す「事業用自動車安全プラン2009」を策定し、交通事故防止を進めている。その過程では、ドライバーの安全教育を一層充実・強化させることが重要な対策であるが、実際の適正化の巡回指導などにおいて、安全への取り組みが十分にできていない現状が指摘されていた。背景には、時間的余裕がないことや、研修を開くノウハウがなかったりすることがあったという。
     こうした現状から、平成21年度事業として、同ソフトの制作が決まった。ただ、指導及び監督の指針の内容のほか、千葉ト協で必要と考える内容についても追加し、2年越しの完成となった。
     同ソフトは、全ト協の「事業用トラックドライバー研修テキスト」をベースとし、国交省告示に定める指導及び監督の指針に沿った内容で、「初任ドライバー教育」「一般ドライバー教育」の両方に対応している。
     具体的には、「トラックドライバーの心構え」「安全運転の基本」「道路・車種に応じた運転」「危険を予測した運転」「危険物輸送の基本」と、5編で構成されており、動画と音声で伝えられ、受講者が理解しやすい内容となっている。
     さらに、昨年10月の輸送安全規則改正で、教育の記録と保存(3年間)が義務付けになったことを受け、同ソフトは、教育記録簿の作成・印刷も可能になっており、教育執行者(経営者・管理者等)が「一般教育年間計画表」「教育記録簿」「初任運転者教育修了証」を発行できるようになっている。
     また、注目用語集や動画事例集(ヒヤリハット及び事故事例集)も収められており、KYTにも活用できる。千葉ト協では、「会員事業者の交通事故を少しでも減らしたい」とした上で、「eラーニングが会員各社の安全教育に役立つことを願っている」と話している。
     同ソフトは、来年1月中に会員事業者に配布される予定。
    ◎関連リンク→ 社団法人千葉県トラック協会

     
     
     
     

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