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ブログ・上西 一美
第156回:重大事故につながりかねない健康問題
2026年1月20日
日本事故防止推進機構(JAPPA)の上西です。兵庫県加古川市で、乗用車が信号待ちの車列に突っ込み、13人が死傷する事故が起きました。運転していた78歳の男性は、急性心筋梗塞を発症していたと報じられています。道交法第66条には「正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない」と定められています。これは高齢者に限らず、すべてのドライバーに共通する義務です。
運送業界ではドライバーの高齢化が進み、60代、70代で現場を支える方も少なくありません。長年の経験と技術は貴重ですが、同時に「健康リスク」も高まります。日々の疲労や持病、睡眠不足、脱水などが重なると、急病や意識障害を引き起こす危険があり、最悪の場合、大事故につながります。
警察庁の統計では、急病が原因の交通事故は全国で年間250〜300件発生しており、その多くが運転中の心筋梗塞や脳梗塞です。発症から数秒で意識を失うケースもあり、本人の意思では防げない事故になります。だからこそ、運転前の体調確認は「安全運転義務」の一部と考える必要があります。
「少しだるいけど、まだ大丈夫」「いつものことだから」と判断した瞬間に、命を奪う事故が起きることがあります。健康チェックや定期診断を会社任せにせず、ドライバーは、自分自身の責任として体調を把握することが大切です。
また、運行管理者の方は、健康診断の確実な実施、そして、チェック、また点呼時には少しの変化を見逃さないでください。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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