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物流ニュース
引越会社と防災グッズ企業がタッグ 持続可能な防災ビジネスに期待
2026年4月21日New!!
引っ越しは防災の最大のチャンスと言われている。新しい環境で生活を始めるにあたって、一から災害への準備や見直しができるからだ。そんな「備え」を後押しするべく、引越会社と防災グッズ販売会社がタッグを組んで、防災事業を開始した。引越会社の立場を活かした防災ビジネス。防災や防災支援はボランティア活動だけでは限界がある。事業として成り立たせることができるか否か、持続可能な防災ビジネスとなることに期待が高まる。
新事業として防災ビジネスを始めた三八五引越センター(三八五流通、泉山元社長、青森県八戸市)。防災グッズを販売する老舗総合商社の西谷(西谷真一社長、山形県山形市)と防災に取り組む東北の企業としてタッグを組んで、「引っ越しと共に安心と備えを届ける」をテーマにした非常食・防災グッズ「三八五オリジナル引越ぼうさいシリーズ」の販売を3月12日に開始した。
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引越会社がなぜ非常食の販売を始めるのか。昨年8月に内閣府が行った「防災に関する世論調査」によると、家庭で3日分以上備蓄しているものは、「飲料水」が69.8%、「食料品」が59.8%だった。政府は災害の備えとして、食品備蓄、ローリングストックを推奨しているが、一般家庭の食品備蓄はまだまだ定着していない。
課題だった「定着」
東日本大震災を機に東北の企業として防災に力を入れたのが西谷で、5年前に防災のブランド「ENJOY BOUSAI」を立ち上げた。防災グッズ担当の西谷友里氏(防災士・防災介助士・消防設備士)は、「防災を定着させるためには、若い人にどうやって防災になじんでもらうか、採り入れてもらうかを考える必要がある」として、「非常食・防災グッズは『楽しく』『おいしく』『おしゃれ』にこだわった」と話す。
最初の頃は、防災に楽しさを採り入れたことに対して「不謹慎だ」と叩かれたが、「楽しくなければ続かない。おいしくなければ食べてもらえない」として、「本当においしいものを必要な時に食べることができるように」本棚に収納でき、インテリアにもなるデザインにこだわった箱に詰め込んだ。

常識を変える
「ENJOY BOUSAI」の非常食は、災害時までとっておく必要はなく、「体調不良や食料のストックが切れた時などに、どんどん食べてほしい」と勧めており、使ってなくなった分は補充サービスを使ってもらうことを想定。日常に防災を溶け込ませていくというコンセプトでローリングストックを勧めている。
新生活を始める子どもの安全確保、防災への出費を多くの親は出し渋らない。また、おいしい食品を選んでボックスにまとめているので、親からしてみれば、通常の仕送りとしても使うことができる。実際にリピート率は高い。
引越会社だから
「引越ぼうさいシリーズ」は、西谷の協力で開発し、新生活をスタートする利用者などに提案する。転居先での安心・安全な生活を後押しするほか、ギフトとしての活用も見込む。

三八五流通の「引越ぼうさいシリーズ」担当者の笹本亜裕武氏は、「引越事業をやっていると、引っ越しをする本人や見守る家族が安心できるサービスをご提供したいとの思いが強くなった」とし、「青森県という土地柄もあって、一人暮らしの老人もたくさんいるので、そういう人たちに普段から、仕送り食としても広めていきたい」と話している。
◎関連リンク→ 有限会社 西谷
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