-
ブログ・経営承継支援
第3回「年商5000万円以下でもM&Aが進められた事例」
2020年4月18日
皆様、こんにちは。
経営承継支援のM&Aコンサルタント柿原悠佑です。
今回は年商約4000万円の会社がM&Aを進めた事例を紹介します。小規模の会社でもM&Aは可能という事例です。
譲渡企業は運送会社の庸車先として事業を展開していました。社長はご高齢で、ドライバーとしては既に引退されていましたが、その会社には40代のドライバーが3名おり、「解散する訳にもいかない」とお考えでした。会社の譲渡を検討するにもM&A仲介会社の手数料が高いと知り、お悩みのところ、弊社にご相談いただきました。
結果としては、譲渡企業から少し離れた場所で事業展開する40代の若手社長が経営する運送業者様に関心を持っていただき、比較的、短期間でM&Aを進め、ハッピーリタイアをすることができました。
譲渡の際は、自社の年商に近い金額で株式の評価を譲受企業からされましたが、譲受企業は、M&A仲介会社に支払う手数料も加味して譲渡代金の検討を行うため、手数料が高額な他の仲介会社では、ここまで良い条件にはならなかったと思います。
しかし、M&A成立までには問題もありました。中小企業の場合、管理部門に専任社員がおらず、社長が経営のかたわら業務を担当されていることがよくあります。今回の譲渡企業も同様で、管理業務まで手が回りきらず、許認可証を紛失していたり、就業規則がないなど労務リスクも存在している状況でした。そこで、紛失した書類探しや事業の実態把握からお手伝いしました。
M&Aを検討するにあたっては、会社の実態を把握し、潜在的リスクが何かを見定め、数多くあるスキームのうち何を選択すべきかを決定する必要があります。
リスクの洗い出しが不十分なまま進め、仮に譲渡できたとしても、譲渡後にそのリスクが顕在化し、譲受企業に損害が発生した場合は訴訟となるリスクもあります。
そのようなリスクをコントロールしながらM&Aによる譲渡を成功させるためには、事前にコンサルタントに包み隠さず相談しておくことがなにより重要です。M&Aコンサルはどこも秘密厳守を徹底しておりますので、本当にM&Aができるのかお悩みの場合は、まずは気兼ねなく早めにご相談ください。
◎関連リンク→ 株式会社経営承継支援
柿原 悠佑
関連記事
-
-
-
-
筆者紹介
経営承継支援
価値をつなぐ、想いをつなげるM&A
中堅・中小企業の円滑な事業承継のためのコンサルティング業務と中堅・中小企業の継続・発展に資するM&A仲介・助言業務が得意。
https://jms-support.jp/柿原 悠佑 (コンサルティング部 マネージャー)
早稲田大学卒業後、専門商社にて海外拠点の立ち上げを行ない、3年半支社長として活動。 その後、大手広告代理店に転職し、建設業向けコンサルティングを行ないつつ、新規契約額、件数にてトップ成績を残す。 2016年からは大手M&A仲介会社に移り、多数のM&Aを成立させ、2017年株式会社経営承継支援(現、株式会社経営承継支援)に入社。運送業やクロスボーダー案件等を中心にM&Aアドバイザー業務に従事。 -
「ブログ・経営承継支援」の 月別記事一覧
-
「ブログ・経営承継支援」の新着記事
-
物流メルマガ