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  • ブログ・高橋 久美子

    第319回:どんな要望にも全力で応える(2)

    2016年4月11日

     
     
     

     さて、大根の皮むきの仕事を始めてから1か月が過ぎ、そろそろまじめにがんばる会社だと、認めてもらえたかな? という頃のことです。
     配送の仕事ではなく、今度は別の仕事を依頼されました。何の仕事かというと「キムチの訪問販売」です。
     その工場では主に、スーパーなどにおろすキムチを製造していたのですが、新商品として「高級キムチ」の製造をスタートしました。このキムチは、1kg入り2000円。保存料が入っていないので、賞味期限は1週間だけ。金額からしても、賞味期限の短さからしても、スーパーで売れる商品ではなかったので、「受注生産制」で訪問販売しようということになったのです。


     マーケティングを学んだ今の私にとっては、なんて無謀で、ずさんな販売計画だろうと思うところですが、当時の私は「はい、わかりました!」と、元気に返事をして、やる気をアピールしていました。「これがうまくいったら、配送の仕事をあげるから」。ただ、この一言に、すがってしまっていたのです。
     翌日から、地図をブロック分けして、訪問販売に出かけました。当然ですが、まったく売れません。いきなり訪問販売で2000円のキムチです。「2000円のキムチ? 何それ?」と、鼻で笑われたり、「今、子どもが寝たばっかりだったのに、あなたのせいで起きたじゃないの!」と、怒鳴られたり。毎日、そんな繰り返しでした。
     1日平均100件訪問。例によって私の足の裏には水ぶくれができて、水ぶくれがつぶれては、翌日はテーピングで巻いて歩く、という日々が続きました。それでも、売れません。これではいけないと研究して、そのうち「このキムチに使用している紅麹には、悪玉コレステロール値を下げる働きがありまして…」「このキムチは、全ての工程が手作業なので、1日10個限定で…」など、ほかのキムチとの違いをアピールしたりチラシをつくったり、いろいろ工夫するようになりました。
     すると、少しずつ売れていくようになります。それでも、丸1日歩き回り、売れても1日5個が限界でした。
     さて、しばらくすると、そんな努力が報われ、配送の仕事をもらえるようになったでしょうか。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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