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  • ブログ・野口 誠一

    第16回:倒産の前触れ第11条/サラ金に手を出したとき

    2004年2月20日

     
     
     

      倒産の前ぶれ15カ条の第11条は、『サラ金に手を出したとき』である。
     私どもの会員のなかには、夜逃げ経験者も少なくない。そして彼らの大半は「借金」からの夜逃げと言っていい。それも大方がサラ金や町金融からの借金である。つまりからも借りられなくなって高利に手を出し、それがますます自分の首を絞め、にっちもさっちもいかなくなって夜逃げ…というパターンである。
     しかし、夜逃げの悲惨は筆舌に尽くしがたい。住民票がなければアパートも借りられないし、病気になっても健康保険がなければ医者にもかかれないのである。これではホームレス、野垂れ死しかあるまい。私が常々「夜逃げは世逃げ」と言って戒めるのもそれがためである。夜逃げするくらなら、倒産、破産したほうがまだましであろう。
     こんな例がある。数年前、八起会へサラリーマン風の若い男性が相談にみえた。聞けば、彼の勤める会社は総勢20人ばかりの鉄工所で、経営は以前から厳しかったという。


      ボーナス期になると、社長が前社員をサラ金へ走らせて個人的に借金をさせ、その金を集めてボーナスに充当、その返済は社長が行っていたという。ところがその夏、例のごとく社員が借金してきたところ、社長がその金(500万円)を持って夜逃げしてしまった。
      「その借金は自分たちが各自で返さなければならないのでしょうか」というのが彼の相談であったが、私は驚きを通り越してあきれてしまった。これは明らかに詐欺、犯罪である。
     経営者が安易な借金、高利の借金に手を染めるとき、それは倒産の予兆と言っていい。もともと資金に行き詰まっての借金なのに、高利など払えるわけがないのである。
     『サラ金は倒産への一里塚』と肝に銘ずべきであろう。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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