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  • ブログ・野口 誠一

    第30回:倒産の原因第3位/事業目的・目標・計画性の欠如

    2004年4月4日

     
     
     

     「倒産の原因ワースト10」の第3位は「事業目的・目標・計画性の欠如」である。
     以前、なにげなくテレビを見ていたら、米アップル社のスティーブ・ジョブズCEOが出ていて、実に面白いことを言っていた。彼のところには、毎日のように新しいアイデアを持ったベンチャー志望者が訪れ、「自分のアイデアを事業化したい。ついてはアドバイスを」と求められるという。そこでCEOが彼らに「あなたはそのアイデアで何を実現したいのか」と問うと、大半は「事業化して金儲けしたい」という答えが返ってくるという。「しかし、そういう答えの人はたいてい失敗する。私が真剣にアドバイスできるのは、自分のアイデアを世に問いたい、世の役に立てたいと切望する人たちに対してだけである」というのがジョブズの結論だった。


     このところ、事業目的イコール金儲けと錯覚した企業のスキャンダルが後を絶たない。アメリカにエンロン、ワールドコムの不正会計があれば、日本にも雪印、日本ハム、三井物産、東京電力と、まさに食品から原子力までスキャンダルまみれである。すべては「金儲け」という欲につまづいた結果であろう。
     儲けは言うまでもなく、その企業がどれだけ社会や消費者の役に立っているかを示す指標であり、評価である。とすれば、事業の目的は何をおいても社会貢献でなければなるまい。
      その目的さえ確立されていれば、目標も計画もおのずと定まっていく。
    中小企業にとってこの3点セットは命綱と言っていい。経営者がいくら商品を売ってこい、注文を取ってこいと尻をたたいても、社員は動かない。いや、動けない。自分の会社が社会に役に立っている、消費者に支持されていると信じられたとき、はじめて誇りと意欲を持って動ける。
      社員に理念を示せない経営者は、いずれ淘汰されていく。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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