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  • ブログ・野口 誠一

    第47回:倒産者に共通する性格第14条・公私混同

    2004年5月27日

     
     
     

     倒産者に共通する性格の第13条は、「公私混同」(金銭感覚の欠如)である。これは中小企業の間にかなりまん延していると言っていい。というより、多かれ少なかれ中小企業はそんなもの…という風潮さえある。が、それは大きな間違いだ。
     そもそも、経営者の公私混同がなぜ起きるかといえば、会社を私物視するからである。しかし、企業は規模の大小にかかわらず、社会の公器であり、経営者の私物ではない。それを「自分のもの」と錯覚した瞬間、会社の金は自分のものとなり、社員・従業員はただの使用人に堕してしまう。こういう会社、経営者は倒産予備軍と言っていい。
     八起会へ相談に来るのは経営者ばかりとは限らない。ときにはサラリーマンや幹部社員もやってくる。その相談の大半は、社長の公私混同に対する悩みであり、その対処法である。彼らの訴えを聞いていると、まさかと疑いたくなるような事例も少なくない。


     「この間、社長の長男が豪華な結婚式を挙げたが、その費用はすべて会社もち。社員は全員、休日返上で手伝いをさせられた」
     「社長夫人と2人の子供はそれぞれ外車を乗り回しているが、それはすべて会社で買った形にして、社長が3人に私用させている」
     「社員全員が各班に分けられ、日曜日ごとに社長の自宅の草むしりをさせられる」
     このような訴えは枚挙にいとまがない。あきれた経営者もいたものである。私はこういう公私混同社長をバブル経営者と呼び、真の経営者と区別している。バブル経営者は、経営を金儲けの手段としか考えないが、真の経営者は社員の力を借り、取引先の協力を得ながら、世の中の役に立ちたいという志を抱いているものである。両者の距離は限りなく遠い。企業は社会の公器である。公私混同は倒産の始まりである。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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