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  • ブログ・野口 誠一

    第67回:危ない経営者第2条・社員に愛情のない経営者

    2004年7月25日

     
     
     

     「危ない経営者10か条」の第2条は、「社員・従業員に愛情のない経営者」である。
     八起会の看板は「倒産駆込寺」であり、表向きには経営相談承り所である。
    が、その実態は生活相談から人生相談まで種々雑多、よろず相談承り所と言っていい。
    それだけ倒産の悲劇は裾野が広いということでもあろう。
     そんな日々のなかで、ときどきサラリーマンが相談にくることもある。先日も若いサラリーマンがきて、「社長の公私混同が目に余るので、会社を辞めようかどうか悩んでいる」という。以下は彼の話である。
     「うちの社長は社員を自分の私用人ぐらいにしか思ってないんです。退社まぎわになると私用を言いつけるし、土・日は社長の自宅の掃除や草むしりです。社員は8人ですが、ちゃんと当番が決まっています。去年のお盆休みには墓掃除までやらされました。そのくせ、自分の息子や娘には会社で買ったことにして、外車を乗り回させています。社長に公私混同をやめさせる方法はないでしょうか」
     とんでもない社長もいたものである。


     が、私はそれほど驚きはしなかった。似たり寄ったりの経営者を数多く見ているし、そのほとんどが倒産を余儀なくされた事実も知っているからである。
    「社員・従業員に愛情のない経営者」は、他ならぬそのことによって潰れていく。
    武田信玄ではないが、「人は石垣 人は城」だからである。「人」という石垣に穴があけば、あとは落城しかない。
     目下、三菱自動車が揺れに揺れている。相次ぐリコール隠しや虚偽報告が明るみに出て、存亡の危機にあると言っても過言ではない。何よりも驚くべきは、そうした違法がトップダウンで行われていたという事実である。これは社員・従業員に犯罪を強いたにも等しく、その罪深さ、愛情のなさは言語道断と言うべきであろう。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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