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  • ブログ・野口 誠一

    第331回:念願の「倒産110番」常設

    2011年12月12日

     
     
     

     「倒産110番」の常設は八起会の理念であり、公約でもあった。が、常設にはどんなに小さくても事務所が要る。維持・運営費もかかる。会員の会費(月500円)だけでは到底賄いきれない。私は痛切にお金が欲しいと思った。遊び以外でそう思ったのは、生まれてはじめてである。


     私は一生懸命働き、コツコツと金を貯めた。しかし、その貯まり具合をはるかに超えて、「1日も早く常設を」の思いは募っていく。昭和59年、私はついに見切り発車を決意した。借金と無理を重ね、狭いながらも上野に事務所を借り、念願の「倒産110番」を常設した。むろん、どこまで維持できるかなど予測できようはずもない。とにかく公約を果たそう、やれるところまでやってみよう…その一心だった。
     この事務所開設を祝い、私は再び「倒産110番」のイベントを企画した。昨年のてんてこ舞いに懲りて、今度は芝の増上寺を借り切り、電話も5本、弁護士も5人、相談員も30人と大幅に増員した。が、やはり、てんてこ舞いだった。たったの1日で500本もの「相談」が殺到したのである。
     これは、倒産してもいかに頼るところがないか、あるいは倒産の危機に瀕しながら、いかに相談するところがないかを語って余りある。私はつくづく事務所を開設したこと、なかんずく「倒産110番」を常設できたことの意義を痛感した。
     結局、この芝・増上寺での「倒産110番」は1日だけしか打てなかった。帝国データバンクが協賛してくれたものの、資金的にそれ以上は不可能だったのである。そのとき取材にきてくれたマスコミも、「以後は八起会の常設110番へ」と書いてくれたが、その後しばらく、増上寺の電話は鳴り止まなかったという。

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    野口 誠一

    八起会 会長
    株式会社ノグチプランニング 代表取締役

    昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
    昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
    しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
    翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
    弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
    再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
    昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
    平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。

    電話番号:03-3835-9510(倒産110番)
    HP:http://yaoki.html.xdomain.jp/

     
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