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    TTSグループ ターボチャージャーを再生

    2016年11月15日

     
     
     

     ターボチャージャーのリビルド(再生)を手掛けるTTSグループ(東京都大田区)は、「全てのトラックメーカーと全ての車種」に対応できる技術力が強みだ。これまでは、トラックディーラーや部品卸、商社などを主な販売先としていたが、今後は、エンドユーザーである運送事業者へのアピールも強化していく方針だという。
     西和己CEO(写真右)に話を聞いた。
     同社では、ターボ再生時に自社製作部品を投入するとともに、これまでに培った職人的な技術ノウハウを駆使することで、「損傷の程度に関わらず、1個のコアで1台のリビルドターボを生み出すことができる」という。
     特に、これまで再生が難しいとされてきたVGターボでは、コンピュータ制御式アクチュエータの判定や設定に独自のソフトを活用。「精度の高いリビルドを実現している」。
     再生作業は、グループ会社のターボテクノエンジニアリング(埼玉県桶川市)の工場で行われる。同社の井上勇之介社長は、「工程ごとに精密な仕上げが求められるため、独自のノウハウが積み上げられている」と自信を示す。


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     工場で受け入れた故障したターボは、バーコードで管理し、コアの状態を一つひとつ見極め、全てを分解。各部品の症状を細かくチェックし、「壊れた原因は何かを履歴として記録するとともに、顧客にも通知している」。
     オイルやサビは、それぞれ専用の溶剤を用いて除去。油汚れがタール状になった部品は、厳密に温度管理された専用の電気炉で加熱し、汚れを除去しやすい状態にしてから洗浄する。その後、部品ごとに最適なマシンを使い分け、入念にクリーニング。「徹底的に洗うことで、部品の状態が見えてくる」という。
     次に、シャフトの曲がりなどを検査し、必要に応じて加工。タービンシャフトやセンターハウジングの磨耗・腐食は損傷部位を削り落とし、スリーブを圧入。NC旋盤で加工し、バランスを調整して完成となる。トルクを調整しながら、防塵処理されたクリーンルームで組み立てられ、高速バランステスターで最終確認が行われる。
     VG部分も、ノズルレーンを分解し、組み換え調整を行う。溶接箇所を丁寧に外し、翼部とシャフト部を検査。異常のないものだけを再使用する。アクチュエータを組みつけた後、ノズルレーンの回路と連動させ調整する。同社長は、「アクチュエータのテスター機はすべて自社開発したもの。これが当社の技術力の要で、コストと時間、専門的な知識を投じて開発した」と胸を張る。
     組み上げたユニットは実際にエンジンに組みつけた状態を想定し、擬似信号を流して作動確認を行う。内部データやモーターのトルク確認も合わせて行う。
     西CEOは、「販売だけでなく、故障要因や再発防止情報を積極的に開示し、リビルドターボのプラットフォームになる」ことを目指しているという。
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     価格は、「メーカー純正新品のおよそ半分」。4ー5年前は大型車用が中心だったが、いまは「中・小型の依頼が殺到している」という。同氏は、「外部の修理工場にメンテナンスを頼まれている運送事業者の皆さんに活用いただきたい」とし、「コストを切り詰め、『故障して初めて修理に出せる。予防整備などとんでもない』と考えられているユーザーに役立ててもらえれば」と説明。「ひと昔前に粗悪なリビルド品が出回ったこともあり、『値段が半分なら、持ちも半分』と思われているかもしれないが、当社の製品は決してそうではないということをご理解いただきたい」と語る。
    ◎関連リンク= TTSグループ

     
     
     
     
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