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物流ニュース
スリーブリッジ 高品質な中古タイヤ、国内向け強化で支援
2020年5月27日
国内で大型トラック・バス用の使用済みタイヤを買い取り、海外の再生工場に向けて輸出する「直接貿易」を手掛けるスリーブリッジ(三橋正男社長、岡山県笠岡市)。再生工場で甦ったタイヤは活躍の場を日本から海外へと移し、引き続き物流や人々の生活を支え続ける。
4年ほど前からは一定の品質基準を満たす中古タイヤの国内販売も始めているが、「新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、国民生活のライフラインであるトラック事業者のコスト削減の一助となりたい」(同社長)と国内向けの販売量を拡充。従来は全体の2割だったが、これを4割程度まで引き上げた。また、3月からは販売価格も引き下げるなど支援体制を強化しており、「すでに各地のトラック事業者から問い合わせが入っている」という。
笠岡にある同社施設には常時2000本ほどの中古タイヤが保管されており、世界各国の再生工場からの依頼に応じて輸出される。直接貿易の形を採ることで価格的にも顧客満足度を高めているが、再生が不可能で廃棄物の扱いになる場合も引き取り、適正に処理することで運送事業者の経費削減を支援してきた。
ただ、チップ燃料としても再利用されてきた廃タイヤのニーズが近年、代替品の拡大で大幅に減少。国内での処理コストも高騰しており、「大型トラックのタイヤ1本が1000~1500円ほど。トラック事業者にとってコスト負担が大きくなるが、そうした場面でもタイヤのプロとして運送現場のサポート役になれると思う」(同)と話している。
◎関連リンク→ 株式会社スリーブリッジ
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