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物流ニュース
<高速1000円>相次ぐ渋滞にトラックドライバーは疲労
2009年7月29日
「高速1000円割引」で、休日は行楽地に向かう高速道路利用車が増加している。この一方で、運送事業者は運行に大きな支障を来し、中には不慣れなサンデードライバーのお陰で事故や危険な状態に巻き込まれるケースも存在するようだ。
大阪府泉大津市で大型トラックやトレーラによる輸送を行う運送会社は、「ドライバーは休日の昼ごろから出発していくが、どの高速道路も1000円通行の影響から運転に不慣れなドライバーが多く、ドライバーは渋滞ストレスと疲労が溜まっている。後方に車両がいても、いきなり車線を変更して荷物を積んだトラックやトレーラの前に、平然と割り込んでくるドライバーもいる。割引のない運送事業者には高速道路を利用する意味がなく、高速道路で高額な料金を支払って運行する価値がなくなっている」と漏らす。
また、別の運送会社でも「当社は四国や九州など観光地などにもトラックで荷物を配送しているが、休日の配送では大阪や奈良、三重、名古屋などの乗用車が四国に観光で訪れていて、休憩のために入るパーキングエリアも乗用車で満車状態。高速道路も渋滞で、これまでより時間が大幅にかかり労働時間にも支障が出ている。高速道路1000円通行をやめてほしい」と思いを語る。
「国は経済効果が発生すると考えて1000円通行を行っているが、効果は出ていない。フェリー会社でもフェリーの需要が減少し、死活問題ともされている。国はわれわれ運送会社には『モーダルシフトで極力トラックや車の運行を減らしたい』としているのに、高速道路を割引したら何の意味もない。直ちに1000円通行をやめるべきだ」と強く訴えている。(佐藤弘行記者)この記事へのコメント
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