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    高速経費節約で拘束時間が増加

    2010年2月3日

     
     
     

     「あと少し待てば半額料金になるから・・・」と、深夜の特別割引が始まる時間帯まで高速道路のサービスエリア(SA)などで待機する長距離ドライバーは少なくない。
     「通勤」「平日昼間」などの割引とは違って距離制限がないことから、長距離を走るドライバーにとって最も魅力的なのが深夜割引。しかし、見方を変えれば「高速経費のムダを削る」ために、「ムダな拘束時間を作っている」ともいえるのが実情だ。
     社会実験として計画されている「トラック5000円」も距離に無関係の一律料金とされているが、気になるのは実施される曜日の設定。これまで時間を意識して待機してきたドライバーは今後、日付変更のタイミングを気にしながら高速代を浮かせることになるのだろうか。


     「宵積みした後、会社の指示に従うと早朝に出発することになるが、いつも早めに高速道路に入っている」と話すのは、山陽自動車道のSAで出会った4トンユニック車(広島ナンバー)のドライバー。ETCは自前で取り付けているらしく、高速料金や食事代として会社から渡された運行費を節約すれば個人の収入増となる形。そのため、午前0時から同4時の間に一瞬でも高速道路上にいれば半額料金となる深夜割引の存在は大きいようで、「早めに高速道路に上がって食事をしたり、時間に余裕を持てるのもいい」という。
     一方、「行き先は結構バラバラで、長距離も少なくない」という大型トラック(姫路ナンバー)のドライバーの場合は「とりあえず早い時間帯にSAへトラックを止めに行き、いったん家に戻って食事や風呂。トラックさえETCゲートをくぐらせておけば、出発時間や到着時間に関係なくオール半額料金になるから・・・」と話す。一般道からも行き来できるSAと自宅が近いという「特権」を生かし、意外な裏ワザを使っているようだ。
     これらは現場ドライバーゆえの苦労かつ、工夫ともいえそうだが、視点を変えれば拘束時間を実際以上に広げてしまう懸念もある。早朝出発という会社の指示を破っている4トンドライバーの場合も、結果として長時間労働で会社側が指摘されないとも限らない。いったんトラックをSAに置いて帰宅するドライバーにしても、ETCゲートをくぐった様子など時間的な記録が残されることで、実際のハンドル時間とはかけ離れた拘束時間となる。
     月間60時間を超える時間外労働の賃金が5割増しとなる改正労働基準法が大企業を対象に4月からスタートするが、中小企業も3年後をめどに同様の扱いを受ける可能性が高い。
     これまでも「実働と拘束」など労働時間の問題に悩まされ続けながら、解決の糸口を見いだせないままなのがトラック業界。「トラック上限5000円」にしても、仮に実施日が平日ということになれば、日曜日の夜にはSAをトラックが埋め尽くす事態となるかもしれない。

     
     
     
     

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