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    物流業界で拡がる二極化 慎重派と積極派

    2010年3月26日

     
     
     

     景気回復が鈍く、体力勝負にさらされているトラック業界。運賃水準が低迷する一方で、コンプライアンスの徹底が求められるなど、取り巻く環境は厳しさを増している。こうしたリスクの多い時代は、経営者の決断ひとつが会社を大きく左右し、慎重になるケースが少なくない。
     だが、労働力確保が比較的容易な今、ビッグチャンスととらえて積極的な経営を展開する事業者の存在もある。慎重派と積極派、どちらも生き残っていくための戦略だといえるが、先行きが不透明で読めないいま、この二極化がさらに目立ってきているようだ。


     「仕事があっても、おいそれと飛びつくわけにはいかない」と話す埼玉県の事業者。同社は地場を中心に雑貨配送を手掛けている。昨年から続く景気低迷で荷量が減り、減車を余儀なくされている。「いい仕事があれば、飛びつきたい気持ち」が本音だが、実際には、「慎重にならざるを得ない」とこぼす。
     「景気のいいときならまだしも、いま巷に出回っている仕事はそれなりの仕事でしかない」と話す同社社長は、「安い運賃で自分の首を絞めるか、後で運賃未払いのトラブルに遭うか、はたまた荷主の倒産に見舞われるか、あまりにもリスクが高すぎる」と指摘する。
     「ただでさえ、資産を食い潰している現状で、その場しのぎに安価な運賃で引き受ければ、ひとつ間違えば会社がもたない」というのが、慎重にならざるを得ない理由だが、「こんな景気が悪い時期に、おいしい仕事は転がっていないよ」と、今後も我慢の日々を送る覚悟だ。
     一方、千葉県の事業者は、「厳しい今だからこそチャンスも大きい」とし、積極的に営業展開している。「仕事をする上で、ある程度のリスクは仕方がない」と話す同社社長は、「しっかりとアンテナを張っておけば、大きなリスクの回避は可能。他社に勢いがない今が、またとない機会」と指摘する。
     そのため、同社では専属の営業マンを配置するなど、積極的な営業展開を図っている。とはいえ、運賃水準は高くはない。ただ、「運賃は決してよくないが、組み合わせれば何とか採算は合う」と強気だ。
     景気低迷の今、確かに仕事が増えるのは好都合だ。何より人材確保が容易になる。同社長も、「少し前なら募集広告を出しても、まったく集まらなかったドライバーだが、今はドライバー確保がしやすい環境にある」と話す。「仕事さえ見つけられれば、事業拡大は可能」という同社は、不況をよそに右肩上がりの経営を続けている。
     今は我慢として耐える慎重派と、今こそチャンスとして攻める積極派。いずれにも、メリット・デメリットがある。こうした混沌とした状況の中で、この二極化が目立ってきているようだ。

     
     
     
     
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