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    海コン運賃が値上がり傾向

    2011年3月7日

     
     
     

     海上コンテナはトレーラヘッド1台から参入できるため、一般貨物運送事業者なども、こぞってトレーラヘッドを購入し、シャシーを元請け会社から借り入れ、海コン輸送事業の拡大を図ってきた。
     しかし、リーマン・ショック以降は大幅に物量・運賃とも減少し、トレーラ1台の1か月の売り上げがおよそ80万円と、過去と比較して2分の1程度にまで落ち込み、さらに過剰な設備投資などで倒産や廃業、既存の海コン事業者でも車両減少などが相次いだ。


     その結果、大幅に低下した海コン輸送運賃を断る事業者が現れたり、完全な輸送が保証できないなどの理由から、コンテナがヤードなどに積み残されて何か月も経過することも多くなり、ここにきてようやく、一部の海コン業者では1台の売り上げが100万円を超える状況に転じてきたようだ。
     大阪市で海コン輸送を手がけ、海貨業者の元請けなどを行う大ト協海コン部会の役員会社の社長は、「これまで荷主や海貨業者のなかには、運賃を値下げしてくる元請けが多かった。しかし、ここ数年の大幅な運賃低下や値引きで、新規参入してきた海コン業者も利益が得られないことを知り、安い元請けや海貨業者、荷主の輸送は引き受けなくなってきている。一部では傭車が見つからず、運賃を値上げしなければ車両が集まらなくなってきており、若干ながら運賃が上昇したのかもしれない」と話す。
     大阪市のある海コン輸送業者は「荷主や元請け企業も、新たな傭車が確保できない現状から、少しでも運賃を値上げしなければ車両を確保できないことを理解してきているようだ。これまで安い量販店の仕事を請け負っていた海コン輸送会社も傭車が見つからず、1日に数十本のコンテナの配送ができないなどの事態が生じ、2か月前のコンテナがヤードに放置されている。安い運賃の仕事に海コン業者は魅力を感じなくなってきており、車両を増やさずに業務を行うために、運賃が自然に値上がりしているものと予想される」と説明。「燃料価格も高騰しており、運賃が値上がりしなければ海コン輸送は成り立たない。業界全体が安い運賃での輸送を行わないことが値上げの早道かもしれない」と語る。
     ある海コン業者は1か月で100万円から120万円、120万円から140万円と、平均して10万円から20万円の値上げにつながっているという。

     
     
     
     
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