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    採用基準は免許証 「再発行」回数は要チェック?

    2011年3月31日

     
     
     

     ドライバーはこれまで、運転免許証があれば「だれでもできる」といわれてきた。しかし、荷主が高い輸送品質を求めるようになり、コンプライアンスの徹底が求められるようになってきたいま、「免許証があるだけで採用はできない」といえる。経営者側はドライバーを採用する際、一体どんなところに注意しているのか。履歴書、面接での受け答えや身だしなみは当然重要なチェック項目だといえるが、それ以外に運転免許証が採用する際の重要なチェック項目としている事業者もある。


     「面接では当然、あいさつや身だしなみは重要で、ちゃんとあいさつできない人や髪を染めた人などは問題外」と埼玉県内の事業者は指摘する。「別に高いレベルを求めているわけではなく、相手に不快な気持ちを与えないなど、当たり前のことを当たり前のようにできる最低限のことを求めているだけ」と同社長は話す。そのため、「普通に会話ができる者であれば、うちでは採用条件をクリアする」という。
     そういう意味では、同社は比較的甘い採用基準といえるが、ただ、同社には面接の際、必ずチェックするものがある。
     それは運転免許証。運転免許証といっても、見るのは免許番号の数字だ。番号には、12ケタの数字が並んでいるが、その末尾にある数字は、免許証を再発行した回数が記載されている。同社長は、この数字をチェックするという。
     「1や2であれば、紛失や盗難などでなくし、再発行しても許せる範囲。しかし、それ以上だとまず疑う」と指摘する。
     同社長によると、「以前、免許停止を受けたドライバーが免許を返納する際、事前に紛失したとして再発行し、紛失したはずの免許証を返納し、再発行した免許証で運転していたケースがあった」という。「普通の生活にでは、そんなに頻繁に免許証は紛失するものではない」という同社長は、再発行の数が大きいのは要注意と指摘する。
     さらに、「例え、紛失が原因の再発行だとしても、ドライバーという仕事をする上で、最も重要な免許証を何度も再発行するのはどうかと思う」と、疑問視する。実際、過去に再発行を繰り返していたドライバーは、「責任のある仕事ができない、あるいは車を大事にしないなど、何かしら問題が生じていた」とも。
     「普通に会話ができれば条件クリア」と、採用に至る面接は甘い同社だが、「商売道具である免許証だけはしっかりとチェックしている」と話す。そのこだわりには、運送会社としての誇りもうかがえる。

     
     
     
     

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