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    運賃暴騰 大阪から盛岡まで50万円

    2011年4月1日

     
     
     

     東日本大震災の発生後、関西地区からも東北地方に向けて緊急支援物資の輸送依頼が相次いでいる。しかし、燃料の供給制限など不安材料があることから、東北方面に実際にトラックを走らせるところは少ない。
     一方で、運賃が急激に跳ね上がっている現象も出てきており、大阪から岩手県盛岡市まで50万円という運賃情報も確認されている。50万円の仕事を提示されたという東大阪市の運送会社では「行ったはいいが、帰って来られないという事態も想定される。確実に戻って来られる保証がなければ動けない」と、その仕事は断った。


     一般貨物では運賃に変動は見られないが、緊急支援物資については行き先によって運賃が上昇しているようだ。 東大阪市の運送会社によると、50万円の運賃仕事は震災発生日の翌々日、13日の日曜日に依頼があった。大型トラックで盛岡市までの輸送で荷物は毛布。しかし、トラックが見つからないこともあり、一時的に運賃が高騰したようだ。
     同社は運転者の安全確保を理由に断ったが、その仕事は別の運送会社がすぐさま引き受け、当日の夕方には警察署で通行許可を取得して、トラックを出発させたという。
     東大阪市の運送会社は「盛岡市までの運賃は15万円程度が相場で3倍以上になっている。しかし運賃につられ、うちの従業員を簡単に行かすことはできない。連絡がつかない上に、燃料が確実に確保できるかが未明。目的地までのルート確保、また、信号のない中で、安全運行ができるか、物資の受け入れ体制ができているかなど、平常通りの考え方では対応できない」と説明している。
     同社によると、東行きの運賃は緊急支援物資については上昇傾向にあり、4トン車で大阪から東京都港区まで片道16万5000円の運賃情報も出てきたという。
     長距離の運送事業者にとって一番の懸念材料は燃料の確保。製油所に甚大な被害が及び、元売りからの給油制限が広がりつつある。関東方面の事業者については特に深刻な事態となっており、関西方面への輸送を取りやめているところも少なくないようだ。
     大阪のある運送会社では「確かに関西から関東行きのウイング車を中心に仕事量は増えている。関東の事業者によると1台につき100─150リットルの給油量しか確保できず、関西方面に来ることができない状況のようだ」と話している。
     同社では、現在、通常通り関東方面へトラックを走らせているが、「静岡から東では燃料が入らない」と話しており、渋滞を避けるため日本海回りや山間部のルートも使っているという。
     関東からの帰りは関東では給油せず、名古屋まで戻って給油し、大阪まで帰って来ている。元売りからの給油制限は関西でも影響が出てきており、大型車200リットル、4トン車100リットルまでと取引先に通知した販売店も出てきている。
     特に規模の大きい事業者ほど影響が大きいようだ。大型車を中心に約100台保有している関西の運送会社では7割の燃料が確保できていない。100台中30台しか燃料を入れられず、長距離運行を大幅に見直す事態に迫られている。
     福島県会津若松市への輸送依頼を断ったという大阪の運送会社は「直取引の荷主であるが、今回だけは断らざるを得なかった。荷主はいくらでも運賃を出すと言っていたが、引き換えに運転者の身に何かあったら元も子もない。また、トラックが途中で立ち往生するなどして被災地の復興に迷惑をかけるのなら、最初から行かない方がましである」と話しており、大震災に伴い配送状況は混乱しつつある。

     
     
     
     
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