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    橋爪運送店 料理人同行して炊きだし活動

    2011年6月16日

     
     
     

     「泥にまみれた算数の教材を見たときには、涙が止まらなかった」。炊き出しに出向いた福島県相馬市で津波による被害を目の当たりにしたという橋爪運送店(東京都江戸川区)の橋爪周治社長(写真)。「あの惨状が目に焼き付いて離れない」と目頭を押さえる。


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     橋爪社長は4月14、15の2日間、トラボックス(渋谷区)の吉岡泰一郎社長らとともに同市を訪問。「原発から40km圏内のため、他の被災地に比べボランティアも少ないだろうと市に問い合わせると『ぜひ来てほしい。ありがたい』と言われた」という。
     2日かけて150人規模の避難所を4か所まわり、讃岐うどん600食、サイコロステーキ70kgを被災者に提供した。プロの料理人が同行していたことで、インスタントではなく昆布で出汁をとった本格的なうどんを提供。「1玉ずつゆでて出したら、非常に好評だった」という。「ステーキも喜ばれ、『1か月半振りに肉を食べたよ』と話す方もいた」。
     とくに印象に残ったのは、若い女性の一言。何が欲しいかとの同社長の問いかけに、「お茶碗と箸で温かいご飯が食べたい」との答え。「我々が当たり前のようにしていることが、いかに幸せなことかを思い知らされた」。「帰り際にあいさつをしてほしいと言われ、マイクを渡されたが言葉が出ない。『頑張っている人に頑張ってとは言えない』と正直に話したら、拍手で受け入れられた」という。「被災者の明るさに心をうたれた。『また来ます』と言うと『本当か。待ってるぞ』と言われ、再訪を約束した」。
     「次は7月に行く予定。土日を利用し近隣の子供から大人まで楽しんでもらえるよう、かき氷や射的など、縁日を開きたい」と構想を練る。「再建するには継続的な支援が必要。より多くの方が支援活動に参加してもらえれば」と語る。

     
     
     
     

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