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    四日市運送 「復興支援便」で支援物資を無償輸送

    2011年7月11日

     
     
     

     四日市運送(三重県鈴鹿市)では、東日本大震災の被災地に向けた「復興支援便」を定期的に走らせることを決めた。これまでにも5回の緊急支援物資輸送を行ってきたが、樋口博也社長は「復興には時間がかかる。輸送という我々の専門分野で、細く長い支援活動をしていく」とし、今後も支援物資を無償で被災地まで届ける。


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     5月27日、所属する協同組合の仲間から預かった花や炊き出し用の食材など4tトラック3台、0泊3日で被災地に向かった。中でも折り畳み式自転車30台は、四日市市役所の紹介で自転車店の店主が、整備した自転車を出してくれたもの。被災者の足として活用してもらう。
     支援物資提供の呼びかけは主にヤフーの「被災地の復興支援」掲示板を利用。「荒らしかと思われるほど頻繁に書き込んだ」。そうした書き込みに対し輸送を依頼する個人や団体からの返信も日増しに多くなったという。復興支援便はできるだけ業務に支障を来さないよう週末に出発。運賃や燃料代など輸送にかかる費用はすべて無料。樋口社長がこうしたボランティア活動を積極的に行う理由は「恩返しの気持ちが大きい」という。
     社是に「誠心誠意」「一期一会」「感謝」を掲げ60年の歴史を持つ同社だが、8年前に売り上げの4割を占める荷主を失い倒産寸前となった。当時所属していた協同組合からも燃料カードの使用停止など事実上の三行半を突き付けられた。そのときに手を差し伸べてくれたのがロジネット協同組合(川北辰実理事長)。「組合員全員が協力していろいろな仕事を割り振ってくれた。お陰で倒産することなく現在につながっている」と、今も感謝の気持でいっぱいだという。今度は自分が困っている人を助けたいと支援活動を決めた。
     実際に物資輸送に行くと、マスコミの報道は比較的行政の手の届いている恵まれた被災地が多く、避難所から数十m離れた個人宅の被災者や小さな避難所では、まだあらゆる物資が不足していると感じたという。そうしたことから、「復興支援便」は小さな避難所や複数の世帯が身を寄せ合っている個人宅、学童保育所などにピンポイントで向かう。
     「物資を届けると涙を流して喜んでもらえる。運送冥利に尽きる」と樋口社長。一度に多くの社員、トラックを出すことは不可能とするものの、「物資を提供してくれた顔さえ知らない人々の善意を、被災地の皆さんに受け取ってもらう橋渡しができることが最大の喜び」と笑う。
     被災者が希望する物資は刻々と変わっている。同社では現在、夏物衣料や飲食料品の提供を呼びかけている。
    ◎関連リンク→ 四日市運送株式会社

     
     
     
     
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