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    担当者異動で運賃値下げ、交渉も進まず撤退を決意

    2011年12月15日

     
     
     

     元請け事業者の担当者の転勤や異動により突如、契約内容の変更などが行われることがある。神奈川県のある事業者も苦い経験をした。「社員や下請けにしわ寄せをして生き残るような会社が業界をだめにする」と同事業者は話している。


     同社は元請け運送会社の部長と知り合いになったことがきっかけで、仕事の依頼も受けるようになった。もともとドライバンしか持っていなかったが、「トラックが足らない、手伝って欲しい」と冷凍車2台の仕事を依頼され、新たに冷凍車2台購入した。部長との話では、1台の運賃は月70万円程の約束だった。
     ところが、仕事を始めて間もなく、当の部長が異動になってしまった。後任の部長は、とくに理由もなく運賃の値下げを言ってきた。前任の部長とのいきさつを説明したが、「そんなことは聞いていない」と話し合いを打ち切ってしまった。一方的に約束を反故にして運賃を値下げは困る、と再度の交渉をしたが、元請けも「そんなに運賃をもらっていないので払えない」の一点張りで、交渉は進まなかった。
     同社は、今後も交渉進展の見込みもないと判断し、その場で仕事を断りトラックを引き揚げた。もともとドライバンでの仕事しかしていなかったので、冷凍車を使う仕事はない。「せっかくの冷凍車をしばらくは常温で別の仕事に使った」という。
     同社は「他の仕事があったので、断ることができた」と振り返る。「値下げに応じていれば、利益のない仕事を続け、不採算部門を増やしてしまうところだった。業界のためにも、理不尽な運賃交渉は断ることができる力が必要だと思う」と話している。

     
     
     
     

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