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    UDトラックス 新体制構築、物流部門の再編進む

    2014年9月12日

     
     
     

     UDトラックス(埼玉県上尾市)は今年4月、物流子会社のボルボ・ロジスティクス・コーポレーション・ジャパンを内部組織化した。群馬部品センターを中核とする部品配送部門に、生産工場への部品調達と完成品の輸送を担ってきたボルボ・ロジが加わり、同グループの物流部門の再編が進んでいる。
     「グループ全体の改革の一環」という今回の内部組織化。DCトラフィックオペレーションの宮下哲夫マネージャー(写真右)は、「生産側の一翼を担うポジションに位置づけられたことでミッションも変化した」と話す。変わるUDトラックスの物流が目指すものとは何か。その方向性について取材した。


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     同マネージャーがまず挙げるのは、顧客の変化だ。「従来は、直接的には顧客イコールUDトラックスだった」が、今回の内部組織化により、「一人ひとりのトラックユーザーが直接の顧客になった」という。「物流コストの管理から、クオリティの追求が目的になった」とし、「サプライチェーンの担い手として、グループのものづくりに参画していく」と指摘する。
     一方、群馬部品センターの増永浩二郎マネージャー(同左)は、「アフターマーケット部品の流通を担う部署として、独自の動きをしてきた」と話す。「どれだけ速く、高い品質で、正しい場所に届けられるかが、部品部門の使命」とし、効率的な倉庫運営を図るなど、より現場に近い視点から物流を見てきた。「一つの組織になり、風通しが良くなったことで、今後の情報共有により効率的な車両確保などもできれば」と、新体制に期待を寄せる。
     インバウンド(調達)部門では、海外のサプライヤーから荷受けし、陸送を経て工場へと部品を納入する。「生産側の視点で見ると、ラインにストレスをかけないことが最重要になる」と宮下マネージャーは言う。
     内部組織化で把握しやすくなった生産スケジュールに合わせ、調達を行うために「海外から国内の生産拠点まで、長い物流ラインを管理するには、いま・どこに・なにが在るのかを正確に、迅速に把握する必要がある」。同社では、いま、こうした情報を収集するためのITシステムの整備が進んでいる。
     システムの導入に際し、「国により環境が異なるため、同一システムへの対応が難しいなどの課題もある」としながらも、「既に一部では情報システムの一本化を図っている」とし、国内の協力事業者を集め、システムに対応できるようレクチャーを開始。本部のフォローのもと、新体制構築を進めている。「協力を求めるだけでなく、現場からの提案も聞きたい」と、新体制の構築に具体的な提案をしてくれる物流企業を求めている。
     「コミュニケーションを大切にしていきたい」と話す同マネージャーは、長年の付き合いで築いてきた協力会社との信頼関係をもとに、「変化」に主体的に参画する事業者の姿勢に期待を寄せている。
    ◎関連リンク→ UDトラックス株式会社

     
     
     
     

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