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    猛暑の体調管理 運送事業者とドライバーの熱中症対策は

    2014年8月28日

     
     
     

     「猛暑」「酷暑」という言葉がぴったりの天気が続いているが、体力が資本のドライバーにとって、体調管理の難しいシーズンとなっている。トラックを運転している以上、体調不良が交通事故につながりかねない。どのような体調管理をしているのか、運送事業者とドライバーそれぞれに話を聞いた。
     「50代、60代の高齢ドライバーは高血圧に注意し、若いドライバーは仕事前に徹夜で遊んでいないかチェックする」というのは愛知県内の運送事業者。「以前は長距離もしていたが、健康管理がキツくなった。時間に追われて眠いまま運転し、重大事故ということも考えられる。ドライバーが疲れないような仕事を受けることも大切」という。


     三重県の運送事業者は「ミーティングで健康について考えようということでゴルフクラブを作った。先週、コンペをやったばかり。ゴルフは楽しいし、歩くことが大切。トラックドライバーに限らず、ドライバーは下半身が弱い」という。「コンペという楽しみができたので、仕事にも張りがでる。楽しく健康になるのが一番」とも話す。
     この季節に問題となる熱中症対策について、愛知県瀬戸市の運送会社社長は「ドライバーにこまめに水分補給や塩飴などで塩分を取るように言うが、それを実行するかどうかは本人次第。自分の体は自分が一番わかっているだろうから、こちらからは必要以上のことは言わない」と話すが、夏場の作業負担を軽減するために、荷主と相談し、一時的に業務量を抑えた取り組みをしているという。
     「熱中症対策を含めた健康管理だが、個人に任す部分が大半。それだけでは不十分になってしまうため会社として少しでも環境の良い職場で働いてもらう。夏は体力の消耗も激しく、熱中症にもつながっていく。例えば、手積み作業をパレットを使ったリフトでの運搬に切り替えてもらっている。荷主に負担はかかるが、理解してくれている」と強調する。
     同県の別の運送会社の社長は「対策だけをドライバーにアドバイスするのではなく、熱中症を発症するメカニズムから教育している。『なぜ水分補給だけではダメなのか』『なぜ塩分と糖質が体に必要なのか』から脱水症状までの過程を順序立てて教えている」と話す。同社長は個人的な感想として「経口補水液はバランスのとれた飲み物だと感じている。水だけでは塩分が不足し、スポーツドリンクは糖分が多すぎる。経口補水液を会社に常備している」と話す。
     北名古屋市の運送事業者は「点呼時に体調を確認するとともに、熱中症対策をするよう指示している。実際は、現場のドライバー任せになってしまっているかもしれない」と話した。
     愛知県内のトラックステーションで休憩をしていたドライバーに熱中症対策を聞いた。「水分補給はしっかりしている。体調管理のために汗をかけばこまめに下着を替えたり、シャワーで汗を流したりする。体温の調整もできるし、気分的にもリフレッシュする」と話してくれた。
     愛知県内で、小売業者に飲料水を配送しているドライバーは「スポーツドリンクを常に持ち、こまめに水分補給している。最近も、自社のドライバーの一人が、積み下ろし作業中に体調不良を訴えた。すぐに仕事を休ませ、応援に代わりの人間を呼び、その場の仕事はなんとか滞りなく終えることができた。たまたま人が余っていたから良かったものの、またいつ、こういう事態が起こるかわからないので、体調管理には気をつけるようにしている」と同ドライバーは話す。
     県内の一定範囲内を走り、小売業者に直接荷を運ぶような仕事の場合、車内よりも、積み下ろしなど車外での体を動かす作業が多い。それが夏場は一番つらい作業となるようだ。同県内の別のドライバーも「1日でスーパーや飲食店を何件も回るが、配送先での積み下ろし作業が一番つらい。夏場は汗が滝のように出るので、水分補給や塩飴で塩分を取ることは意識的にやっている」と話した。また、「身体が資本。食事をきっちり摂る」という意見もある。
     しかし、体調管理については、「考えたことがない」(三重県内のトラックドライバー)や「疲れたら寝る。常にどのような状況で仕事しているかはGPSで会社に筒抜けで、これといってない」(同)というものが多いようだ。率先して体調管理しているというドライバーは少数派かもしれない。

     
     
     
     
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